プロCFO 現場の教科書

吉松 加雄

定価(紙 版):3,850円(税込)

発行日:2025/10/15
A5判 / 292頁
ISBN:978-4-502-55371-4

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本の紹介
日本を代表する複数の企業でCFOを務めた著者が、自身の経営ノウハウをまとめた実務書。経営管理をどう高度化して企業価値向上につなげるか、惜しみなく解説している。

目次

第1章 経営管理高度化のビジョン
 1⃣ 企業変革とDXによる経営管理高度化のビジョン
 2⃣ 経営管理のコックピット
 3⃣ CFO機能の高度化と効率化のビジョンモデル

第2章 意思決定支援の高度化
 1⃣ ガートナーの分析の成熟モデル
 2⃣ 日本企業に共通する2つの壁
 3⃣ 2つのモデル比較から浮かぶ3つ目の壁
 4⃣ 3つの壁の克服方法
 5⃣ CFOの意思決定支援業務の中核を担うFP&A
 6⃣ ASSETプロセスの重要なツール

第3章 CFOの役割を立体化する3軸俯瞰と価値向上の軸
 1⃣ CFOの役割3軸俯瞰とは
 2⃣ 経営体系と価値創造体系から生まれた「価値向上の軸」
 3⃣ 価値向上の軸の2つのプロセス
 4⃣ EY財務コントローラーサーベイに見るグローバルトレンド

第4章 組織体制の軸と経営課題の軸
 1⃣ 組織体制の軸
 2⃣ 効率的な資本コスト経営推進の役割分担
 3⃣ グローバル経営管理体制の設計と構築
 4⃣ 経営課題の軸

第5章 経営力を向上させる 現場型経営管理の仕組みの作り方
 1⃣ CFOの役割3軸の立体的アプローチによる経営力向上
 2⃣ 経営管理のコアの仕組み作りをするMXⅠ
 3⃣ 経営課題の経営上の位置づけが確認できるMXⅡ
 4⃣ 経営課題解決の役割分担が速やかに決まるMXⅢ

第6章 現場視点の資本コスト経営
 1⃣ 資本コスト経営=企業価値経営=キャッシュ・フロー経営
 2⃣ 経済産業省レポート「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」
 3⃣ 日本企業の低いROEの課題
 4⃣ PwC Japanグループ「CFO意識調査」に見る日本企業の資本コスト経営の取組みと課題
 5⃣ 現場視点による資本コスト経営推進:現場視点のROIC改善活動
 6⃣ 現場視点の資本コスト経営の事例
 7⃣ 長期財務戦略策定の効用

第7章 経営危機における企業変革
 1⃣ 危機体験からの学び
 2⃣ DC方式は収益改革立案に有効なツール

第8章 M&AとPMI
 1⃣ 日本企業のクロスボーダーM&A概観
 2⃣ 日本企業のクロスボーダーM&Aの課題
 3⃣ 事例研究 日本電産(現ニデック)のクロスボーダーM&AとPMI

第9章 プロフェッショナルCFO人財の確保・定着・育成
 1⃣ 日本の雇用市場と労働市場の現在 ―経済環境の変化と必要な経営施策
 2⃣ これからのCFO人財に求められる資質と能力
 3⃣ 社内におけるCFO人財育成

第10章 DXによる意思決定支援と経営管理の高度化と効率化事例
 1⃣ FP&A業務領域(CCH® Tagetik)
 2⃣ 会計業務領域(BlackLine)
 3⃣ 制度連結業務領域(STRAVIS)
 4⃣ 財務(トレジャリー)業務領域(Kyriba)

著者紹介

吉松 加雄(よしまつ ますお)
[プロフィール]
株式会社CFOサポート 代表取締役CEO
日本公認会計士協会 理事
慶應義塾大学経済学部卒業,スタンフォード大学経営大学院修了(経営学修士),マサチューセッツ工科大学(MIT)ブートキャンプ修了。
1982年4月三菱電機入社後,国内工場の勤務を経て,同社のイギリス,シンガポール,アメリカの現地法人で経理財務の責任者を務める。その後,サン・マイクロシステムズやベーリンガーインゲルハイム,エスエス製薬などの外資系日本法人で財務経理部門の責任者を務めたのち,2016年4月まで日本電産取締役専務執行役員兼CFO,2023年1月までブリヂストン執行役専務グローバルCFOを歴任後,同年2月より現職。
米国金融専門誌『Institutional Investor』のCFOランキング第1回~4回において,電子部品セクターのベストCFOに選出。

担当編集者コメント
著者は、これまでにブリヂストンや日本電産、エスエス製薬などでCFOや財務経理部門の責任者を歴任してきました。

本書では、著者がこれまでに培ってきた「経営力の向上」と「経営管理の高度化」を達成するノウハウが、書籍として初めて公開されています。

「現役CFO時代の筆者が欲しかったけれど、どこにもなかった本を目指しました。」
序文に書かれているこの言葉のとおり、本書はすでにCFOとなられている方のみならず、これからCFOを目指す方にも有用です。
さらに、現在、経理部や財務部で働く方にとっては、「CFOは何を考えているのか」を知る一助にもなるでしょう。

本書では、CFOの役割を体系的に整理して立体的に捉える「CFOの役割3軸俯瞰」が解説されています。
3軸とは、持続的な企業価値向上の具体的なプロセスを表す「価値向上の軸」、企業価値向上に持続性をもたらし、グローバルCFO組織体制の構築と運営を担う「組織体制の軸」、そして日々新たに生じるさまざまな経営課題へ対応する「経営課題の軸」です。

この3軸をブレークダウンして理解することが、経営力の向上と経営管理の高度化につながります。

<ワークショップの資料やテンプレートはこちらからダウンロードしてください>
https://www.biz-book.jp/collections/link_file/1198

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