バリュー投資の直観的方法―財務分析とバリュエーション

木村 晃久

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2025/09/24
A5判 / 172頁
ISBN:978-4-502-55551-0

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本の紹介
バリュー投資のプロセスを「直観的に」理解することを目的に、そのプロセスである株式の品質を見極める財務分析とそれを価値に変換するバリュエーションの基礎知識を解説。

目次

第Ⅰ部 イントロダクション
第1章 株式会社の経済活動
第2章 財政状態と経営成績
第3章 1株当たり情報
第4章 株価指標
第Ⅱ部 バリュエーション
第5章 投資リターン
第6章 成長性と変動性
第7章 ファンダメンタルズ
第8章 時系列データ
第Ⅲ部 財務分析(スタンダード)
第9章 収益性とリスク
第10章 ビジネスモデル
第11章 キャッシュ・フローの状況
第Ⅳ部 財務分析(アドバンス)
第12章 キャッシュ・バランス
第13章 利益の構成要素
<付録>

著者紹介

木村 晃久(きむら あきひさ)
[プロフィール]
2003年 東京大学経済学部卒業
2005年 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了
2010年 東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
2010年 埼玉学園大学経営学部専任講師
2011年 横浜国立大学経営学部准教授
2013年 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授
2018年 東京大学より博士(経済学)の学位を取得
2022年 日本銀行金融研究所国内客員研究員(2024年まで)
2023年 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授(現在に至る)

[主な著作]
『損益の区分シフト―経常利益の調整実態と株価への影響』中央経済社、2019年(日本会計研究学会太田黒澤賞受賞)
『実践財務諸表分析』共著、中央経済社、第1版:2014年、第2版:2017年、第3版:2020年
『テキスト会計学講義』共著、中央経済社、第1版:2018年、第2版:2022年
『アナリストのための財務諸表分析とバリュエーション』共訳、有斐閣、2018年

担当編集者コメント
“シンプル”だけど“使える”スキルをやさしく解説!

<本書の意義>
価値に対して割安な価格となっている株式をみつけて、それに投資するというスタイルはバリュー投資と呼ばれています。
本書は、バリュー投資のプロセスを「直観的に」理解することを目的に書かれたものです。そのプロセスは、株式の品質を見極める財務分析と、それを価値に変換するバリュエーションに分けることができます。このプロセスによって推定した価値と、株式の価格である株価を比較することで、割安になっている株式を探すことになります。

<本書の構成>
第Ⅰ部「イントロダクション」では、バリュー投資 のプロセスを理解するために必要な予備知識について学習します。
第Ⅱ部「バリュエーション」では、投資判断に必要な株式価値評価モデルを導出します。
第Ⅲ部「財務分析(スタンダード)」では、第Ⅱ部で導出した評価モデルにインプットする財務指標を体系的に整理したうえで、分析します。
第Ⅳ部「財務分析(アドバンス)」では、会社が公表している会計情報をそのまま使うのではなく、少し加工することで計算できる財務指標について紹介し、それを使った財務分析とバリュエーションについてみていきます。

<本書の特徴>
① 通期決算短信のサマリー情報しか使わずに財務分析の基礎を学べます。
② 義務教育で学習する算数と数学の知識しか使わずにバリュエーションの基礎を学べます。
③ リスク調整リターンを使った投資判断をていねいに解説しています。

決算短信のサマリー情報をもとに、難しい算数・数学の知識をつかわず、財務分析とバリュエーションの基礎が学べるという点が最大の特徴です!

これから投資をはじめようと考えている皆様、すでにはじめている皆様はぜひご一読ください。
また、学生の皆さんも財務分析・バリュエーションの基礎知識は今後ビジネスを行う上で必須ですので、本書をぜひご活用ください。