新規公開時のベンチャーキャピタルの役割
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- ベンチャーキャピタルから投資を受けて、新規株式公開を行う起業家が直面するファイナンス問題をロックアップ契約とオーバーアロットメントを焦点に実証分析を行った労作。
目次
新規公開時のベンチャーキャピタルの役割
目次
はしがき
序 章 ベンチャーキャピタル投資と新規株式公開市場の変遷と
現況―本書の分析対象の全体像と構成―
第１節 日本のベンチャーキャピタルおよび新規株式公開市場の歩み
(1) ベンチャーキャピタルの歩み
(2) 新規株式公開市場の歩み
第２節 ベンチャーキャピタル投資と新規株式公開市場の現況
(1) 年間投資額
(2) 投資残高
(3) 投資先企業の業種分布
(4) 投資先企業の地域分布
(5) 投資先企業の成長段階
(6) ファンドの出資者
(7) 投資回収方法
(8) 新規株式公開企業数
第３節 本書の構成
第１章 ベンチャーキャピタルの段階的投資とシンジケーション
第１節 はじめに
第２節 段階的投資とシンジケーションの事例
第３節 段階的投資とシンジケーションに関する先行研究
(1) 段階的投資に関する先行研究
(2) シンジケーションに関する先行研究
第４節 段階的投資とシンジケーションに関する実証分析
(1) 段階的投資の分析結果
(2) シンジケーションの分析結果
(3) 段階的投資とシンジケーションの相互関係について
第５節 おわりに
第２章 ロックアップ契約とオーバーアロットメント・オプションの
概要
第１節 ロックアップ契約について
第２節 公開前規制について
第３節 ロックアップ契約の導入状況
(1) アメリカの状況
(2) イギリスの状況
(3) 日本の状況
第４節 オーバーアロットメント・オプションについて
(1) オーバーアロットメント・オプションの仕組み
(2) オーバーアロットメント・オプションの導入状況
第３章 ロックアップ契約が新規公開時のアンダープライシングに
およぼす影響
第１節 はじめに
第２節 ロックアップ契約に関する先行研究
第３節 仮説の提示
第４節 データソースとサンプル企業の特徴
第５節 リサーチデザイン
第６節 実証分析の結果
(1) ロックアップが公開価格におよぼす影響
(2) ロックアップがアンダープライシングにおよぼす影響
第７節 おわりに
第４章 オーバーアロットメント・オプションとアンダーライターの
プライスサポート
第１節 はじめに
第２節 オーバーアロットメント・オプションに関する先行研究
(1) オーバーアロットメント・オプションの設定数量について
(2) ネイキッド・ショートポジションについて
(3) アフターマーケットにおけるプライスサポートについて
第３節 データソ−スとサンプル企業の特徴
第４節 リサーチデザイン
第５節 実証分析の結果
(1) ショートポジションの設定数量に関する実証結果
(2) プライスサポートの効果に関する実証結果
第６節 おわりに
第５章 ロックアップ解除時の株価パフォーマンス
第１節 はじめに
第２節 ロックアップ解除時の株価パフォーマンスに関する先行研究
第３節 リサーチデザイン
第４節 実証分析の結果
第５節 ケーススタディ（ウィーヴ社)
第６節 おわりに
終 章 本書の要約と今後の研究課題
第１節 本書における発見事項の要約
(1) ベンチャーキャピタルの段階的投資とシンジケーション
(2) ロックアップ契約がアンダープライシングにおよぼす影響
(3) ショートポジションの設定数量とプライスサポートの効果
(4) ロックアップ解除時の超過リターン
第２節 発見事項から導かれるインプリケーション
第３節 今後の研究課題
参考文献
索引
著者プロフィール
船岡 健太（ふなおか けんた）
大阪市立大学大学院経営学研究科附属先端研究教育センター特別研究員
大阪市立大学商学部非常勤講師
2006年 大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。
博士（経営学）
主要業績
｢新規株式公開におけるロックアップ契約のシグナリング効果」『証券経済学会年報』第39号（2004年）
｢新規株式公開におけるオーバーアロットメント・オプションとアンダーライターのプライスサポート」『証券経済学会年報』第40号（2005年）
｢ロックアップ契約」忽那憲治，長谷川博和，山本一彦編著『ベンチャーキャピタルハンドブック』（第16章）中央経済社（2006年）
E-mail：funaoka＠hat.hi-ho.ne.jp
