環境経営の日米比較

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金原 達夫
金子 慎治
藤井 秀道
川原 博満

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2011/04/08
A5判 / 290頁
ISBN:978-4-502-68540-8

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本の紹介
企業の環境経営のメカニズムを制度的、組織的文脈のなかで分析。企業統治の問題を掘り下げ、環境と経済の関係、環境経営の因果的プロセスについて日米企業の経営比較を通して詳細に究明。

目次


環境経営の日米比較
目次

第1章 環境経営の基盤
 1.1 新しい経営
  (1) 持続可能性への挑戦
  (2) 本書の課題
 1.2 持続可能な開発の諸問題
  (1) 持続可能な開発の意味
  (2) 持続可能な開発のための原則 ……ほか
 1.3 環境経営の特質
  (1) 新しい経営制度の設計
  (2) 環境経営の概念 ……ほか
 1.4 2つのアプローチ
  (1) 企業統治の類型
  (2) 企業統治と社会 ……ほか
 1.5 環境政策の国際比較
  (1) 日本の環境政策
  (2) 米国の環境政策 ……ほか

第2章 環境経営の実践的展開
 2.1 はじめに
 2.2 3R
  (1) リデュース
  (2) リユース ……ほか
 2.3 ゼロ・エミッション
  (1) ゼロ・エミッションとは
  (2) 企業の取り組み ……ほか
 2.4 環境報告書・サステナビリティ報告書
  (1) 情報開示の流れ
  (2) 環境報告書の内容 ……ほか
 2.5 ISO14001
  (1) 経 過
  (2) 環境マネジメントシステム ……ほか
 2.6 グリーン購入・グリーン調達
  (1) 意 味
  (2) 実践例 ……ほか
 2.7 環境会計
  (1) 環境会計の考え方
  (2) 環境会計の仕組み ……ほか
 2.8 ライフサイクル・アセスメント(LCA)
  (1) 意 味
  (2) ライフサイクル・アセスメントのステップ ……ほか
 2.9 エコデザイン
  (1) 意味と目的
  (2) 実践例

第3章 分析フレームワーク
 3.1 分析フレームワーク
  (1) 本書の分析フレームワーク
  (2) 先行研究のテーマ ……ほか
 3.2 主要概念の説明
  (1) 外部要因
  (2) 環境戦略 ……ほか
 3.3 調査対象とデータ
  (1) 日本の調査対象とデータ
  (2) 米国の調査対象とデータ

第4章 パフォーマンスの指標と測定
 4.1 経済パフォーマンス指標
  (1) 収益性指標
  (2) 成長性指標 ……ほか
 4.2 環境パフォーマンス指標
  (1) 指標の選択
  (2) 重み付けによる統合化手法 ……ほか
 4.3 環境効率の業種別比較
  (1) CO2に基づく環境効率
  (2) PRTRに基づく環境効率 ……ほか
 4.4 環境効率測定の課題

第5章 環境パフォーマンスと経済パフォーマンス
 5.1 はじめに
 5.2 先行研究
 5.3 分析対象と指標の選択
 5.4 分析モデル
 5.5 分析結果
 5.6 結果の解釈とまとめ

第6章 環境イノベーション

 6.1 持続可能性のための環境イノベーション
  (1) イノベーションの重要性
  (2) 環境イノベーションの分類
 6.2 環境イノベーションの動機と目的
 6.3 環境イノベーションのプロセス
  (1) イノベーションのプロセス
  (2) プロセスの規定要因 ……ほか
 6.4 環境イノベーションのケーススタディ
  (1) 3Mの例
  (2) リコーの例
 6.5 結 び

第7章 環境経営の発展と組織
 7.1 はじめに
 7.2 環境経営の戦略
  (1) 環境戦略の類型
  (2) 環境経営の管理責任組織
 7.3 企業規模と環境経営
  (1) 企業規模
  (2) 組織能力
 7.4 環境経営の発展段階
 7.5 日本企業の環境行動の特性
  (1) 規模別分析
  (2) 業種別分析
 7.6 米国企業の環境行動の特性
  (1) 規模別分析
  (2) 業種別分析
 7.7 リーダーシップと参加
  (1) 日本企業のリーダーシップと従業員参加
  (2) 米国企業のリーダーシップと従業員参加

第8章 環境経営のメカニズム
 8.1 はじめに
 8.2 先行研究の論点
 8.3 調査対象と主要概念
 8.4 日本企業における環境経営メカニズム
  (1) 318社全体の分析結果
  (2) 規模別の分析結果 ……ほか
 8.5 米国企業における環境経営メカニズム
 8.6 企業統治と環境経営のパターン
 8.7 結 び

第9章 結論と展望
 9.1 理論的意義
 9.2 理論的課題
 9.3 実践的課題

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 参考文献

 索引



著者プロフィール 金原達夫(きんばら たつお)
1975年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了
1988年 広島大学経済学部教授
1988-89年 マラヤ大学客員教授
1994年 広島大学大学院国際協力研究科教授
2004-2010年 カセサート大学客員教授
2009年― 広島修道大学教授

金子慎治(かねこ しんじ)
1997-1999年 日本学術振興会特別研究員
1999年 九州大学大学院工学研究科博士課程修了
1999年 (財)地球環境戦略研究機関研究員
2002年 広島大学大学院国際協力研究科助教授
2009年― 広島大学大学院国際協力研究科教授

藤井秀道(ふじい ひでみち)
2009年 広島大学大学院国際協力研究科博士課程修了
2009-2010年 テキサス大学オースティン校 IC2客員研究員
2008-2009年 日本学術振興会特別研究員(DC2)
2009-2010年 日本学術振興会特別研究員(PD)
2010年― 東北大学大学院環境科学科,日本学術振興会特別研究員(PD)

川原 博満(かわはら ひろみつ)
1987年 愛媛大学大学院工学研究科修士課程修了
1987-2003年 富士通エフ・アイ・ピー株式会社
2003-2006年 神奈川県環境科学センター 専門研究員
2006-2010年 株式会社環境計画研究所 取締役
2010年― (社)地球温暖化防止全国ネット 事業グループ長






















著者紹介

金原 達夫(きんばら たつお)

金子 慎治(かねこ しんじ)

藤井 秀道(ふじい ひでみち)
[プロフィール]
九州大学経済学研究院・准教授
地域の豊かさ(新国富)を見える化するツール「EvaCva-Sustainable」の開発を行っている。
令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学賞」を受賞。

[主な著作]
『環境経営の日米比較』、『豊かさの価値評価:新国富指標の構築』など。

川原 博満(かわはら ひろみつ)