テキスト都市地理学―都市システム論の視点
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- 行政機関や大企業の本社、支社などの立地や集中度はどのように決まるのか。都市システム論のアプローチにより、具体的なデータや産業などの事例を織り込みながら解説。
目次
テキスト都市地理学
目次
はじめに
第1章 都市階層と地域格差
1 戦後の地域格差
2 都市地理学における都市システム研究
3 本書の構成
考えてみよう
第2章 行政システムにみる行政・企業関係と本社・支所立地
1 行政・企業関係と行政裁量
⑴ 比較制度分析
⑵ 行政裁量と行政・企業関係
⑶ 行政裁量と都市システム
⑷ 課 題
2 中央・地方の権限配分と行政システム
⑴ 行政システムと権限配分
⑵ 中央・地方の権限配分
⑶ 権限配分と都市システム
3 行政裁量・空間的権限配分と都市システム
4 まとめ
考えてみよう
第3章 経済的中枢管理機能の立地
1 これまでの中枢管理機能研究
⑴ 経済的中枢管理機能
⑵ 行政的中枢管理機能
2 分析対象の設定
3 一極集中型都市システムと本社立地
4 本社立地の業種別特性
5 支所の全国的展開
考えてみよう
第4章 行政的中枢管理機能の立地
1 行政機関の出先配置
2 支所ネットワークの展開
3 支所立地の業種別特性
4 地方ブロック圏と中心都市
5 中枢管理機能立地と都市システム
考えてみよう
第5章 本社立地移動と中央省庁の役割⑴
―企業行動
1 化学工業と本社立地移動に関する研究
2 本社立地移動・専門情報循環と組織構造
3 産業政策・行政裁量と専門情報循環
4 分析的枠組み
5 企業行動と本社立地移動
⑴ 参入企業群と産業動向
⑵ 業界団体(石油化学工業協会)
⑶ 創業の地方分布と組織構造の変容
⑷ 移動パターンの類型
考えてみよう
第6章 本社立地移動と中央省庁の役割⑵
―集権的行政システム
1 集権的行政システムと専門情報循環
2 明示的規制の企業による把握
3 集権的行政システム
4 都市システムと本社移動
考えてみよう
第7章 大企業の支店立地における行政機関の役割⑴
―総合建設業の事例を中心に
1 支店立地と行政機関に関する研究
2 建設業・公的規制と公共工事
3 省庁内の中央・地方関係と権限配分
4 企業行動と支店立地
考えてみよう
第8章 大企業の支店立地における行政機関の役割⑵
―旧地方建設局(現地方整備局)の事例を中心に
1 出先機関配置の歴史的経緯
2 規制主体としての行政
3 公共調達としての行政
4 地方建設局が支店立地に与える影響
5 地方ブロック圏における専門情報循環
考えてみよう
第9章 県土構造とオフィス立地⑴
―全国的な動向
1 オフィス立地の重要性と時代変遷
2 近年におけるオフィス立地の再編
3 東北地方のオフィス立地の全国的位置づけ
4 2000年代の全国主要都市のオフィス立地
⑴ 本社・支所立地
⑵ 支所立地
5 立地特化係数と地域類型
6 支所(支店)依存型の地域経済
考えてみよう
第10章 県土構造とオフィス立地⑵
―福島県の動向と県土構造
1 福島県の主要都市におけるオフィス立地
⑴ 郡山市
⑵ 福島市
⑶ いわき市
⑷ 会津若松市
2 福島県の都市システム将来像
⑴ 分散型県土構造の比較
⑵ 戦略の転換―選択と集中
考えてみよう
第11章 都市間の諸フローの分析
―北東日本に着目して
1 地方ブロックと県土構造
2 市町村,県土を越えた流動
3 北東地域における中枢管理機能の立地
4 生活圏としての空間形成
5 管轄圏としての空間形成
6 北東日本の交流拡大に向けて
考えてみよう
おわりに
参考文献
索 引
著者プロフィール
藤本典嗣(ふじもと のりつぐ)
東洋大学国際学部国際地域学科教授。
1970年山口県生まれ。2003年3月に九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学,2004年1月に博士号(九州大学,経済学)を取得。2005年4月より駒澤大学仏教経済研究所研究員,2007年4月より福島大学共生システム理工学類産業システム工学専攻准教授,2015年10月よりブリティッシュコロンビア大学アジア研究所客員准教授,2016年4月より東洋大学国際地域学部国際地域学科教授,2017年4月より現職,現在に至る。