- 本の紹介
- 初級レベルの標準的なミクロ経済学の教科書。初版刊行15年ぶりの大幅改訂版。ゲーム理論を中心に最新のミクロ経済学の動向を加筆。入門書の次に読むべき本。
目次
第1章 歴史的背景
1 アダム・スミスと「見えざる手」
2 「見えざる手」のミクロ経済学的解釈
3 市場主義と反市場主義
4 ミクロ経済学と方法論的個人主義
5 ミクロ経済学の歴史
6 ミクロ経済学とマクロ経済学
7 本書の構成
第2章 消費者行動の理論
1 消費者の効用最大化問題
2 予算制約式と予算線
3 効用関数と無差別曲線
4 無差別曲線の性質
5 無差別曲線の第⚔の性質
6 限界代替率と限界効用
7 基数的効用と序数的効用
8 最適消費量の決定
9 所得-消費曲線
10 価格-消費曲線と需要曲線
11 代替効果と所得効果
12 個別需要曲線から市場需要曲線へ
13 需要の弾力性
14 第2章への補論
第3章 無差別曲線分析の応用
1 労働供給曲線の導出
2 異時点間の消費の選択と貯蓄決定
3 期待効用の理論と保険の需要
第4章 生産者行動の理論
1 生産関数と等産出量曲線
2 等費用線
3 企業の費用最小化問題
4 生産理論における双対性
5 拡張径路
6 短期と長期
7 短期における費用曲線群
8 長期における費用曲線群
9 短期の費用曲線群と長期の費用曲線群の関係
10 完全競争企業の短期供給曲線
11 完全競争企業の長期供給曲線
12 個別供給曲線から市場供給曲線へ
第5章 完全競争市場の部分均衡分析
1 部分均衡分析と一般均衡分析
2 完全競争の定義
3 短期における市場均衡
4 ワルラス的調整過程とマーシャル的調整過程
5 変則的なケース(1)
6 変則的なケース(2)
7 比較静学分析
8 くもの巣の理論
9 消費者余剰と生産者余剰
10 完全競争均衡の効率性
11 産業の長期均衡
第6章 不完全競争の理論
1 独占市場
2 独占均衡の非効率性
3 独占企業の価格差別化
4 独占的競争市場
5 寡占市場
6 寡占市場の一形態としての複占市場:ゲーム理論によるアプローチ
7 第6章への補論
第7章 一般均衡理論と厚生経済学
1 一般均衡の存在
2 一般均衡の安定性
3 比較静学と対応原理
4 一般均衡理論はどのような意味で「一般的」か
5 パレート効率性の概念
6 厚生経済学の基本定理
7 バーグソン= サムエルソンの社会的厚生関数
8 アローの不可能性定理
9 カルドア=ヒックスの補償原理
第8章 公共政策のミクロ経済学的基礎
1 完全競争市場における課税の効果の余剰分析
2 自由貿易の利益と関税の効果の余剰分析
3 完全競争市場における価格規制
4 独占市場における規制
5 外部効果のコントロール
6 コースの定理
7 公共財の部分均衡分析
8 公共財の一般均衡分析
9 動学的な環境における不確実性とケインズ的な市場の失敗
第9章 ミクロ経済学のための数学入門
1 関数の概念
2 1変数関数の微分(differentiation)
3 1変数関数の極大・極小
4 多変数関数の微分:偏微分(partial differentiation)
5 多変数関数の微分:全微分(total differentiation)
6 多変数関数の極大・極小
7 条件付の極大・極小