健康の経済学―医療費を節約するために知っておきたいこと

康永 秀生

定価(紙 版):1,980円(税込)

発行日:2018/04/12
四六判 / 272頁
ISBN:978-4-502-26301-9

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本の紹介
ハシゴ受診が引き起こす重複処方の危険性、先進医療の効果は不明、休日・夜間の受診は避けるべきなど、健康や医療費節約のために知っておきたい基本的な情報をやさしく解説。

著者紹介

康永 秀生(やすなが ひでお)
[プロフィール]
東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学 教授。医学博士。

平成6年に東京大学医学部医学科を卒業後,6年間外科医として病院勤務。
平成12年より東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学(博士課程),医療経営政策学(特任准教授),ハーバード大学医学部Health Care Policy(客員教員)などを経て,平成25年4月より現職。
日本臨床疫学会理事。Journal of Epidemiology編集委員。
専門は,臨床疫学,公衆衛生学,医療経済学。
研究テーマは,医療ビッグデータを用いた臨床研究および医療経済研究。

[主な著作]
『健康の経済学』(中央経済社)
『必ずアクセプトされる医学英語論文完全攻略50の鉄則』(金原出版)
『そろそろ医療の費用対効果を考えてみませんか?』(中外医学社)

担当編集者コメント
健康・医療の常識を科学的根拠にもとづいてズバリ解説します!

いま、健康についての根拠のない書籍やネット記事があふれています。
例えば多くの場合「かぜに抗菌薬は無効」なのに、
医者に処方をお願いしたり、処方されるままに服用して
安心したことはないでしょうか?

健康は誰もが願うことなのに、
基本的なことを知らないために、
誤った情報を信じたり、情報に振り回された結果
かえって健康を害しているかもしれません。

医学の世界では常識でも
一般の人には知られていないことや
医療関係者であっても研究成果を知らずに
誤解していることが少なからずあるようです。
医学論文で科学的に証明されていることを
“本”という誰もが読むことのできる形で
わかりやすく伝えたいというのがこの企画のきっかけです。

また、経済的な面でも、
一人ひとりが賢く医療を利用して、
無駄遣いをなるべく避ければ、
自分の財布から出て行く医療費を節約できるだけでなく、
国全体の医療費も削減でき、働く世代の人々の負担も減って、
みんなが幸せになることが可能になるかもしれません。

外科医としての病院勤務経験をもち、
現在は東京大学医学系研究科教授として医療経済研究を行っている著者が、
誰もが知っておきたい基本の知識を
医学や経済学の予備知識がなくてもわかるように
やさしく解説していきます。
みなさんご自身や家族など大切な人のために
ぜひ読んでみてください。

<目 次>
序 章 健康や医療を経済で考えてみよう
第1章 検査を賢く選ぼう
第2章 脱! 薬漬け医療
第3章 薬代を節約する
第4章 効果がなくても薬が売れる! ?
第5章 救急車は有料にするべきか
第6章 自由に病院が選べるのは良いことか
第7章 日本に病院が多い理由
第8章 医師が無駄な医療を誘発する?
第9章 規制緩和のメリット・デメリット
第10章 医師は足りてる? 足りてない?
第11章 どうしたら医療費を減らせるのか