目次
PartⅠ 内部者アクションリサーチの基礎
第1章 アクションリサーチ入門
第2章 アクションの中で知る
第3章 アクションリサーチを理解する
PartⅡ 内部者アクションリサーチの実施
第4章 内部者アクションリサーチ・プロジェクトを
構築・選択する
第5章 アクションリサーチ・プロジェクトを
デザインし実行する
第6章 内部者アクションリサーチのレベル間ダイナミックス
第7章 アクションの中で組織を研究するフレームワーク
PartⅢ 自分自身の組織を研究する際の課題と挑戦
第8章 自分自身の組織を研究する
第9章 事前理解、役割の二重性とアクセス
第10章 倫理と組織政治をマネージする
第11章 内部者アクションリサーチを書き上げる
第12章 結 論
著者紹介
デイビッド・コフラン(でいびっとこふらん)
テレサ・ブラニック(てれさぶらにっく)
永田 素彦(ながた もとひこ)
[プロフィール]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。
北海道大学文学部助手,三重大学人文学部助教授などを経て現職。博士(人間・環境学)
専門は社会心理学,グループ・ダイナミックス。
コミュニティづくりや災害復興などをテーマとしたフィールド研究,アクションリサーチに取り組んでいる。東日本大震災後には岩手県九戸郡野田村でボランティア・ネットワーク「チーム北リアス」の設立に加わり,共同代表として実践研究を展開してきた。
[主な著作]
李永俊・渥美公秀監修 永田素彦・河村信治編(2015)『東日本大震災からの復興(2)がんばるのだ―岩手県九戸郡野田村の地域力』弘前大学出版会
Motohiko Nagata(2016). A bottom-up counterpart assistance approach for the revitalization of communities. Li Peilin and Laurence Roulleau-Berger(eds.)Ecological Risks and Disasters in China and Europe. Routledge Publishers, 157-169.
永田素彦・吉岡崇仁・大川智船(2010)『流域環境の多様な属性に対する住民の選好評価のためのシナリオアンケート手法の開発』実験社会心理学研究,49,170-179.
ケネス・J・ガーゲン著 永田素彦・深尾誠訳(2004)『社会構成主義の理論と実践―関係性が現実をつくる』ナカニシヤ出版
高瀬 進(たかせ すすむ)
[プロフィール]
京都大学経営管理大学院特定助教。
神戸大学工学部システム工学科卒業,同大学大学院経営学研究科博士課程修了。山口大学技術経営研究科を経て現職。博士(経営学)。
専門は経営学・アントレプレナーシップ,大学発ベンチャー/技術経営。
日本における黎明期のラクロスの普及,大学運営支援会社のスタートアップを手掛ける。
現在は,ロボット・人工知能分野に関する大学発ベンチャーの輩出,エフェクチュエーションに関する企業家研究,アクションリサーチに取り組む。
[主な著作]
高瀬進・伊藤智明(2013)「大学発ベンチャーか?技術移転か?―コンピュータ黎明期における新技術の商用化に関する日米比較」『日本ベンチャー学会誌』第22巻,11-26.
加護野忠男 監訳 高瀬進・吉田満梨訳(2015)『エフェクチュエーション―市場創造の実効理論』碩学舎
高瀬進(2017)『大学発ベンチャー起業家の「熟達」研究―瀧和男のライフヒストリー』中央経済社
川村 尚也(かわむら たかや)
[プロフィール]
大阪市立大学大学院都市経営研究科准教授。
西武百貨店勤務,甲南大学経営学部助教授,大阪市立大学経営学研究科准教授を経て2018年から現職。
専門は経営学・組織論,公益非営利組織のイノベーション/知識経営。
2009年から大阪市立大学で医療・社会福祉従事者を対象とするクリティカルなイノベーション経営学習プログラム(修士課程)のアクションリサーチに取り組んでいる。
[主な著作]
Tatiana Chemi, Takaya Kawamura, Anne Pässilä, Allan Owens(2020). Embodied Performative Approaches: When workplace and theatre innovate together for organizational sustainability, Organizational Aesthetics, Vol. 9: Iss. 3.
Klaus Peter Schulz, Takaya Kawamura, Silke Geithner(2017). Enabling sustainable development in health care through art-based mediation, Journal of Cleaner Production 140.
川村尚也(2016)「科学技術組織における経営倫理の研究アプローチ―米国企業・経営倫理研究とクリティカルマネジメント研究の視点から―」『科学史研究』第55巻No.278.
Takaya Kawamura(2009). Activity Theory as a Methodology of Knowledge Management,『日本情報経営学会誌』Vol.29 No.2.