- 本の紹介
- 複雑で難解なイメージが強いデリバティブも、基本がわかれば難しくない!数式などは極力使わずグラフを多用し、契約事例を交えて具体的に解説する。基本知識を実務に活かすステップアップのための1冊。
目次
序 章 相場環境の急変に対応するためには
第 1 章 デリバティブに関する基礎知識
1. 金融派生商品(デリバティブ)とは
2. スワップ取引とは
3. 先物/先渡取引とは
4. オプション取引とは
第 2 章 デリバティブを学ぶ前に知っておくべき基本的な考え方
1. リスク・リターンをどのように考えるか
2. リスクフリーレート(ベースレート)とは
3. スプレッドとは
4. リターンの計算方法
5. イールドカーブとは
6. ボラティリティ
7. オプション評価モデル
8. ヘッジ会計
第 3 章 金利スワップ
1. 交換取引
2. 契約の基本的な事項
3. スワップ評価の3つの方法:契約書からどのようなリスクが発生するかを検討する
4. 契約条項によるリスクのちがい
5. 事例演習:契約書サンプルから評価を行う
第 4 章 為替予約取引
1. 為替予約取引はどんな時に必要か?
2. 為替予約が意味するもの
3. 為替予約レートの作成方法
4. 事例演習:契約書サンプルから評価を行う
5. 為替予約特有の会計処理
第 5 章 通貨スワップ
1. 通貨スワップの種類(ベーシス・スワップ,通貨交換取引)
2. 通貨スワップ評価の2つの考え方
3. 為替デリバティブの考え方
4. 事例演習:契約内容からどのようなリスクが発生するかを検討する
第 6 章 株式オプション
1. 株式オプションとは
2. 株式オプションの種類
3. パラメータによる評価額への影響
4. 新株予約権の会計・税務処理
5. 事例演習
- 著者から
- ●デリバティブを解説する書籍は数多く出版されていますが,難解な専門書か最低限の知識に絞った入門書のどちらかで,極端なものがほとんどです。本書は,「何となく聞いたことがある」から「説明・提案できる」 へ,実務への橋渡しとなる「中級レベル」 の書籍を目指しました。
●本書では, デリバティブ取引を理解するため,契約事例を交えながら解説しています。数式を極力使わずに, グラフや数値例などを利用して,具体的なイメージを持てるよう工夫しています。
●本書の想定する読者は,金融機関に勤務するクオンツ(数理分析専門家) のような専門知識までは必要ないものの,商品の概要は知っておきたいという方です。金融機関に勤務する方,企業の財務部や経理部に勤務する方,商社に勤務する方などに,広くデリバティブの知識を身につけるためのツールとして役立てていただきたいと思います。