企業訴訟実務問題シリーズシステム開発訴訟〈第2版〉
森・濱田松本法律事務所 編
飯田 耕一郎 著
田中 浩之 著
渡邉 峻 著
発行日:2022/06/28
A5判 / 224頁
ISBN:978-4-502-43301-6
- 本の紹介
- 主要争点を重要裁判例を踏まえ解説。紛争の各段階で法務担当者が判断すべきポイントも整理。第2版では、新たな裁判例や裁判所の判断傾向を反映。改正民法に完全対応。
目次
第 1 章 システム開発訴訟の主な争点と必要な主張立証
第1節 はじめに
第2節 契約成立の有無・内容に関わる論点
1 紛争ケースと請求の内容
2 契約成立の有無の認定
3 契約内容の認定
4 契約条件の変更合意の認定
5 契約の性質に関する認定
6 契約の個数の認定(多段階契約と一括請負契約)
7 追加開発(仕様変更)の合意
8 契約の成立が認められない場合の報酬請求
第3節 債務不履行・契約不適合(瑕疵)に関わる論点
1 紛争ケースと請求の内容
2 請負契約における「仕事の完成」
3 請負契約における「契約不適合(瑕疵)」の存在
4 帰責事由
5 ベンダのプロジェクトマネジメント義務とユーザの協力義務
第4節 解除に関する論点
1 債務不履行解除
2 契約不適合責任(瑕疵担保責任)に基づく解除
3 注文者解除権(民法641条)および任意解除権(民法651条)
第5節 損害賠償に関する論点
1 損 害 額
2 過失相殺
3 損益相殺
4 賠償責任の制限
第 2 章 紛争段階ごとの必要な対応
第1節 紛争発生前の対応
1 平時の管理
2 有事の心構え
第2節 問題発生から法的手続までの対応
1 プロジェクトの調査・分析を行う段階
2 プロジェクトの方向性を決める段階
3 法的請求を行う段階
4 法的手続の開始に踏み切る段階
第3節 法的手続の選択肢
1 調 停
2 仲 裁
3 訴訟(裁判)
第4節 訴訟における対応
1 訴状・答弁書
2 口頭弁論,弁論準備手続
3 証拠調べ(証人および当事者本人の尋問)
4 和 解
5 判決・上訴
第 3 章 システム開発訴訟と民法改正
1 はじめに
2 請負の瑕疵担保責任の廃止
3 債務不履行に基づく損害賠償請求に関する改正
4 債務不履行に基づく解除に関する改正
5 任意解除権に関する改正
6 危険負担に関する改正
7 報酬請求権に関する改正