- 本の紹介
- コロナ禍で大きく影響を受けたものの、インバウンドや国際交流の増加など潜在的可能性が大きい観光産業の現状と課題を詳細に分析して、さらに実践に向けた処方箋を提示する。
目次
序 章 今、観光産業に何が必要なのか?
第Ⅰ部 SDGsの視点からみた観光産業の現状分析
第1章 SDGsの状況
第2章 観光産業を取り巻く状況―期待と不安
第Ⅱ部 観光を取り巻く3つの課題
第3章 行動心理からみた「アフターコロナ」の観光
第4章 オーバーツーリズムを経験した観光地のこれからを考える
第5章 社会のサステナビリティ推進を担うサステナブル・ツーリズムの役割
第Ⅲ部 成長への3つの処方箋
第6章 観光リスクと企業戦略
第7章 危機を乗り切るBCP
第8章 イベントリスクの認識とビジネスデザイン
*
終 章 持続可能な社会に貢献する観光へ―今後の戦略と展望
- 担当編集者コメント
- 大きな転換期にある現在、SDGsの視点から成長軌道にのせるためのヒントを提示!
〇本書のねらい
観光産業は新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた業界の1つといえます。当面は現状回復を目指すことで精一杯の状況でしょう。
しかしながら、現状回復だけでは、回復しても影響が少なかった業界などに比べ、一周遅れのような状況になりかねません。そのため現状回復にとどまらず、そのレベルを超えた回復(ビルド・バック・ベター)が必要となるのです。
本書では現状を把握しつつ、SDGsを通じてより高いレベルへの回復を目指す処方箋を提案しています。
本書のタイトルである“グレート・リセット”はまさにそれを意図しているのです。
〇SDGs×観光が目指すべき視点
① 誰もが参加可能で地域全体への経済的裨益が持続するようなツーリズム
② 雇用創出や貧困削減に貢献するツーリズム
③ 環境や気候変動に配慮した資源保全・保護を踏まえたツーリズム
④ 伝統や固有性と多様性の両立を認め合う文化価値を描くツーリズム
⑤ 平和や安全を支える相互理解に貢献するツーリズム
観光産業に属する方々にとどまらず、行政関係者、学生の方々にもぜひご覧いただきたい内容です!