「ものづくり」自動車産業論〈第2版〉―HYUNDAIとTOYOTA

李 泰王

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2023/03/22
A5判 / 192頁
ISBN:978-4-502-45651-0

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本の紹介
ものづくりのあり方として「擦り合わせ型」「組み合わせ型」に加え、「詰め合わせ型」を提示した初版にEVをはじめとするエコカー技術革新の行方についての考察を追加。

目次

序 文

序章  自動車ものづくりの誕生
 1  工場革新の起源 
 2  日給5ドル賃上げの産業革命 
 3  フォード式経営の波及 
 4  むすび 
  コラム序−1  ヒトラーが愛したフォード式経営 
  コラム序−2  フォード式経営の発想法 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第1部 メイド・イン・ジャパン
第 1 章  ものづくり企業集団,最強トヨタ

 1  現場革新のフロンティア 
 2  なぜ,トヨタは強いか 
 3  トヨタ本社は,豊田の町にある 
 4  むすび 
  コラム1−1  豊田英二がみたアメリカ 
  コラム1−2  三菱「三綱領」 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第 2 章  メイド・イン・ジャパンの変容
 1  世界自動車産業の世代交代 
 2  技術の日産,ルノー日産 
 3  自動車小売業の中小企業問題 
 4  むすび 
  コラム2−1  米国は製造の喜びを忘れ没落した 
  コラム2−2  トヨタとNUMMI事業 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第 3 章  日本の新ものづくり立国
 1  日本的ものづくりの再発見 
 2  重工業ルネサンス 
 3  新自由貿易秩序と新しいものづくり 
 4  むすび 
  コラム3−1  「詰め合わせ型」ものづくり解説 
  コラム3−2 トヨタのTNGA戦略 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第2部 メイド・イン・コリア
第 4 章 自動車ものづくり第4世代,現代自動車

 1  組織革新の偉人,鄭周永の経営方式 
 2  モジュール化生産への転換 
 3  現代自動車のインド現地化経営 
 4  むすび 
  コラム4−1  消え去った「400万台クラブ」神話 
  コラム4−2  現代自動車の海外進出戦略 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第 5 章  メイド・イン・コリアの危機
 1  アジア金融危機と韓国経済 
 2  現代自動車の日本市場進出・撤退の教訓 
 3  輸入車攻勢で揺れる市場独占 
 4  むすび 
  コラム5−1  私の財閥物語 
  コラム5−2  現代自動車の本当の実力 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第 6 章  現代自動車の選択
 1  現代自動車の手本は旧三菱重工業 
 2  重工業ものづくりの刷新 
 3  岐路に立つ現代自動車 
 4  むすび 
  コラム6−1  トヨタ自動車に学ぶ 
  コラム6−2  現代自動車の新しい50年 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第3部 新しいものづくりへの挑戦
第 7 章  エコカー技術開発の光と影

 1  軽四輪車の生態系 
 2  エコカー技術は消費嗜好を変えるか 
 3  「エコカー技術革新V字罠」仮説 
 4  むすび 
  コラム7−1  Nikola Tesla,EV車に蘇る 
  コラム7−2  日本のエコカー市場展望 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

第 8 章 自動車産業のカーボンニュートラル化
 1  日本の自動車市場の動向 
 2  ハイブリッド電動化の現状 
 3  検証:「エコカー技術革新V字罠」仮説 
 4  むすび 
  コラム8−1  レシプロエンジンの有用性を問う 
  コラム8−2  半導体で走るApple CarとSony Car 
  【ディスカッション】 
  【参考文献】 

エピローグ 

著者紹介

李 泰王(い てわん)
[プロフィール]
愛知大学経済学部教授 博士(経済学)
1960年韓国生まれ。慶北大学貿易学科卒業,大阪市立大学大学院経済学研究科修士・博士課程修了。サムスン(三星)経済研究所・重工業・商用車の勤務を経て,2000年4月より愛知大学経済学部専任講師,,教授.教授にいたる。2022年4月~2023年3月,ソウル大学日本研究所客員研究員。
専攻は,アジア経済・国際経済論。
研究分野は,自動車産業,ものづくり経営分析,技術経営論。

[主な著作]
『ヒュンダイ・システムの研究』中央経済社
『アジア自由貿易論』図書出版ハヌル(韓国語,共編)