- 本の紹介
- 心理的資本とは、人の持つ潜在的な可能性を引き出し、イノベーションを生み出すエンジンである。人の本来の力が発揮され、人が活きるマネジメントを行うための考え方を提示。
目次
はしがき
第1章 はじめに:ポジティブ心理学と心理的資本
VUCAと心理的資本
本書の目指すべきゴール
本書の学問的背景
ポジティビティ・アプローチ
エビデンス・アプローチ
第Ⅰ部 理論編
第2章 心理的資本とは
人材1.0=人的資本(Human Capital)
人材2.0=社会関係資本(Social Capital)
人材3.0=心理的資本(Psychological Capital)
成果を生み出す心理的資本
心理的資本の特徴
心理的資本と成果の統合フレームワーク
心理的資本の伝染
心理的資本の4つのコア要素
〇Hope(ホープ):意志と経路の力
〇Efficacy(エフィカシー):自信と信頼の力
〇Resilience(レジリエンス):乗り越える力
〇Optimism(オプティミズム):柔軟な楽観力
心理的資本の測定
心理的資本と人間観
心理的資本とよく似た用語との違い
〇モチベーションとの違い
〇エンゲージメントとの違い
〇心理的安全性との違い
〇EQ(心の知能指数)との違い
第3章 Efficacy(エフィカシー):「自信と信頼の力」の開発
エフィカシーの高い人
エフィカシー開発のポイント
エフィカシーの開発方法
〇達成体験(試行錯誤)
〇代理体験(モデリング)
〇社会的説得(言語的説得)
〇情動的喚起
エフィカシーを向上させる組織マネジメント
エフィカシーのドメイン特異性と行動変容
達成体験のデザイン
〇機会とマネジメントサイクル
〇達成体験の頻度と粒度
〇行動結果に対する意味付け
〇ステップ・バイ・ステップ法:行動変容の促進法その1
〇セルフ・モニタリング法:行動変容の促進法その2
〇行動強化法:行動変容の促進法その3
〇習慣化する共通点を探る
代理体験のデザイン(目標共有とプロセス可視化)
〇ピア・ラーニング法:行動変容の促進法その4
〇モデリングの支援
〇プロセス共有と代理体験
社会的説得(言語的説得)
〇承認・フィードバック・フィードフォワード
〇相手を知る・理解する・信頼関係をつくる
〇ブライトスポットを見つける思考習慣
情動的喚起
〇情動的喚起を生みやすい環境
〇情動的喚起の自己認識
〇情動的喚起のセルフコントロールを促進する
〇情動的喚起を得る行動を検討する
〇良質な緊張感を生む人の目
エフィカシー・リフレクションワーク
エフィカシー・アクション・プランニングワーク
第4章 Hope(ホープ):「意志と経路の力」の開発
ホープとは
意志の力と経路の力との相互作用
ホープの高いリーダー
メンバー(フォロワー)のホープ
〇ホープの低いメンバーが多い職場
〇ホープの高いメンバーが多い職場
意志と経路の力の開発
〇「意志」の明確化
〇目的地となる目標
〇ストレッチ目標の難しさ
〇ステップ法とホープ
ポジティブな目標とネガティブな目標
メンタル・トレーニングと経路の力
儀式(ルーティン)の活用とホープ
参加とホープ
第5章 Optimism(オプティミズム):「柔軟な楽観力」の開発
オプティミズムとは
オプティミズムの開発
〇過去への寛大
〇現在への感謝
〇将来への機会探索
悲観主義ループからの脱出
第6章 Resilience(レジリエンス):「乗り越える力」の開発
レジリエンスとは
資産焦点戦略
リスク焦点戦略
プロセス焦点戦略
レジリエンスの戦略とさらなる成長
第7章 心理的資本の右側:心理的資本のもたらす成果
心理的資本の右側
〇従業員のパフォーマンス
〇従業員の定着(リテンション)
〇従業員のウェルビーイング
〇その他の望ましい成果
心理的資本と文化
我が国における心理的資本の有用性
第8章 心理的資本の左側:心理的資本を高める要因
パーソナリティ要因
リーダーシップ要因
職務特性要因
個人属性要因
第Ⅱ部 実践編
第9章 心理的資本の介入
心理的資本介入とは
心理的資本介入における見立て
第10章 ビジネスパーソンへの心理的資本介入例
ガイディング・ケース①
〇ケース①のストーリー:自分には得意分野や強みがないと思っている人
〇ケース①のガイディング例
〇ケース①:HEROにもとづく解説
〇山内さんの相談に対するガイディングプラン例
ガイディング・ケース②
〇ケース②のストーリー:自分は周囲に評価されていないと感じている人
〇ケース②のガイディング例
〇ケース②:HEROにもとづく解説
〇高木さんの相談に対するガイディングプラン例
ガイディング・ケース③
〇ケース③のストーリー:新任の部門長としてリーダーシップを発揮したい人
〇ケース③のガイディング例
〇ケース③:HEROにもとづく解説
〇中山さんの相談に対するガイディングプラン例
第11章 サイキャップマスターの視点
サイキャップマスターとは
サイキャップマスターの視点①
〇ケース①のストーリー:現状に満足している人
〇ケース①:HEROにもとづく解説
サイキャップマスターの視点②
〇ケース②のストーリー:踊り場を迎えてモヤモヤしている人
〇ケース②:HEROにもとづく解説
サイキャップマスターの視点③
〇ケース③のストーリー:強い成功体験に縛られている人
〇ケース③:HEROにもとづく解説
サイキャップマスターの視点④
〇ケース④のストーリー:チャレンジしたくないという人
〇ケース④:HEROにもとづく解説
サイキャップマスターの視点⑤
〇ケース⑤のストーリー:他責にして逃げてしまっている人
〇ケース⑤:HEROにもとづく解説
ガイディングとその継続性
第12章 むすび
本書のふりかえり
心理的資本とともに
参考文献リスト
索 引