ゼネラリストの人材育成・能力開発―メンバーシップ型雇用におけるゼネラリスト養成の課題

増田 昌幸

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2024/03/22
A5判 / 216頁
ISBN:978-4-502-49601-1

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本の紹介
近年批判されることの多いメンバーシップ型雇用や事務系総合職であるゼネラリスト養成の課題とは何なのか。「職務特性」や「やりがい」を指標に定量的に分析し探究する。

目次

第1章 ゼネラリストの人材育成・能力開発
1.本書の目的と特徴
2.民間企業のゼネラリストとの違い
3.ゼネラリストとして養成される大学職員
4.ゼネラリスト養成の課題
5.本書の分析結果と主な主張
6.本書の構成

第2章 本書の人材育成・能力開発研究における位置づけ
1.人材育成・能力開発研究の歴史
2.海外の人材育成・能力開発研究枠組み
3.学問体系の違いによる人材育成・能力開発研究へのアプローチ
4.本書の人材育成・能力開発研究における位置づけ

第3章 分析対象としての大学職員と大学職員研究の展開
1.大学職員とはなにか
2.わが国の大学職員数
3.日本における大学職員研究の展開
4.海外における大学職員研究の展開
5.国内外の大学職員研究の比較に見るわが国の大学職員の課題

第4章 研究課題の提示と本書の分析概要
1.職務特性の規定要因
2.人材育成・能力開発の形成要因
3.分析概要
4.本書で使用するデータの概要
5.まとめ

第5章 職務特性の規定要因
1.はじめに
2.定型的な職務と非定型的な職務の分類
3.職務特性:クロス集計による検討
4.職務特性の規定要因:計量分析による検討
5.結果のまとめ

第6章 満足度の規定要因と職務特性との関係
1.はじめに
2.計量分析のフレームワーク
3.自分の能力や適性が生かされている大学職員およびやりがいがある大学職員:クロス集計から
4.満足度の規定要因と職務特性との関係:計量分析から
5.結果のまとめ

第7章 知識習得・能力向上意欲の規定要因と職務特性・満足度との関係
1.はじめに
2.計量分析のフレームワーク
3.知識習得・能力向上意欲の規定要因と職務特性・満足度との関係:計量分析
4.結果のまとめ

第8章 結論と今後の課題
1.要約と結論
2.理論的含意
3.実践的含意
4.今後の課題

著者紹介

増田 昌幸(ますだ まさゆき)
[プロフィール]
日本経済大学経営学部准教授,博士(学術)(東京工業大学)
1968年東京生まれ
東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程単位取得満期退学
1990年株式会社トーメン(現・豊田通商株式会社)入社,学校法人法政大学,学校
法人神奈川大学を経て,2021年より現職
専門 人的資源管理論,ホワイトカラー研究

[主な著作]
『 優れた人材のキャリア形成とその支援』(共著,ナカニシヤ出版)
『就職活動から一人前の組織人まで:初期キャリアの事例研究』(共著,同友館)