マーケティングの最強ツールは知財である

杉光 一成

定価(紙 版):3,740円(税込)

発行日:2024/07/29
A5判 / 276頁
ISBN:978-4-502-50491-4

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本の紹介
企業の持つ知財が、企業・事業戦略、特にマーケティングのどの場面で、どのように活用できるかを、マーケティングの理論やフレームワークに則り詳解する経営者必携の実践書。

目次

第1章 よくある「誤解」
1 マーケティングに詳しい人の知財に対する誤解
2 知財に詳しい人のマーケティングに対する誤解

第2章 マーケティングとは何か
1 マーケティングの目的
2 マーケティングの定義
3 コトラーの「マーケティング・コンセプト」とその変遷
4 マーケティングの「顧客志向」とイノベーションの関係
5 「両利きの経営」とマーケティング
6 コトラーのマーケティング・コンセプトと知財の関係
7 マーケティングの「定義」と知財の機能

第3章 マーケティングと不可分の経営戦略
1 経営戦略
2 環境分析
3 全社戦略
4 事業戦略
5 事業戦略とビジネスモデルの価値

第4章 マーケティング・マネジメントのプロセスと知財
1 マーケティング・マネジメントのプロセス
2 リサーチ
3 STP
4 MM(マーケティング・ミックス)

第5章 IPランドスケープ
1 IPランドスケープは「知財戦略」なのか
2 IPランドスケープの概要と実践事例
3 IPランドスケープの基礎的な利用方法
4 IPランドスケープの応用的な利用方法

第6章 製品戦略と知財
1 製品戦略
2 マーケターの死角と知財
3 新製品開発と知財
4 ブルー・オーシャン戦略と知財
5 製品ライフサイクルと知財
6 サステナビリティ,SDGs,ESG投資

第7章 ブランドと知財
1 ブランドとは何か
2 ブランド戦略と知財
3 技術ブランド戦略と知財

第8章 デザインと知財
1 デザインは売上に貢献するか
2 デザインとイノベーション
3 潜在ニーズをどうやって発見するのか

第9章 価格戦略とチャネル戦略
1 価格戦略(Price)
2 チャネル戦略(Place)

第10章 プロモーション戦略と知財
1 プロモーション戦略とは
2 プロモーション戦略と知財の関係

第11章 マーケティングの周辺領域と知財
1 オープン・イノベーション
2 標準化戦略
3 コーポレートガバナンス・コード

第12章 日本企業の実例とまとめ
1 マーケティングに知財を最大限に活用している日本企業
2 マーケティング・ツールとしての知財活用の全体像

著者紹介

杉光 一成(すぎみつ かずなり)
[プロフィール]
KIT虎ノ門大学院(金沢工業大学大学院) イノベーションマネジメント研究科 教授日本マーケティング学会・理事,日本知財学会・理事のほか,大手外資系コンサルティング会社の顧問も務めている。
慶應義塾大学を卒業後に大手電機メーカーに勤務,東京大学大学院等を経て技術経営(MOT)分野の研究で東北大学より工学博士号を取得。
国家試験「知的財産管理技能検定」を創設し,「IPランドスケープ」という概念を日本に輸入,過去には剽窃検知ソフトの「コピペルナー」という製品を考案・命名してヒットさせるなど,幅広い社会活動に加えマーケティングの実績も有する。
公職としては参議院の研究員のほか,特許庁および内閣府・知的財産戦略本部等のさまざまな委員の他,多数の役職を歴任。
受賞歴として,2008年6月に財団法人機械産業記念事業財団の第1回知的財産学術奨励賞において会長大賞を受賞し,2009年4月には経済産業省から「知財功労賞」(特許庁長官表彰)を受賞。