

経営戦略のまなび―あなたの成長に役立つ理論とケース
- 本の紹介
- 人気講義の書籍化。身近な事例により古典から最先端までの理論をかみくだいて説明し、読者一人ひとりの成長にも結び付けて解説した「実感できる経営戦略」テキスト。
目次
第1章 戦略をマネジメントする―経営戦略論のまなび
1 経営学への高い関心
(1) 今までの安定志向の環境
(2) VUCAの時代を生きる
2 マネジメント・スキルのトレーニング
(1) 知識としてのテクニカル・スキル
(2) 経験としてのヒューマン・スキル
(3) 実践能力としてのコンセプチュアル・スキル
3 自分の能力も高め,他者と協力する
(1) 他者と協力することの重要さ
(2) 協働はどのように作り上げられるのか
第2章 経営戦略論はどのように展開してきたのか―経営戦略論の焦点と歴史のまなび
1 戦略の概念について
2 経営戦略の理論的な流れ
(1) 多角化戦略の登場
(2) 戦略分析手法とコンサルティング会社の登場
(3) 事業構造の改革と競争の戦略
(4) 組織能力の形成と競争優位性の持続
3 経営戦略は合理性重視か創造性重視か
4 企業の競争を考える―テレビゲーム機業界の事例
(1) 任天堂の戦略
(2) ソニーの戦略
(3) 経営戦略の特徴
第3章 どういう考えで経営するのか―経営理念・パーパスからドメインのまなび
1 経営理念とビジョンについて
(1) 経営理念・パーパスとは
(2) ビジョンとは
2 経営理念の浸透のために
3 ドメイン(事業領域)について
4 ドメインの定義の視点について
5 パーパスドリブン企業への変革―カンロの事例
(1) パーパスに基づいた経営
(2) パーパスに基づいた事業展開
第4章 企業はどのように成長するのか―リスク回避と組み合わせのまなび
1 企業の成長について
(1) 企業の成長をどのようにみるのか
(2) 企業の成長の方向性を考える
2 多角化戦略に関しての理解を深める
(1) 多角化戦略の種類とは
(2) 多角化する理由について
(3) 多角化の問題点
3 タレントグループの戦略を解釈する
(1) 小室ファミリーのケース
(2) つんく♂ファミリーのケース
(3) 両グループの戦略的解釈
4 新規創造か組み合わせか
第5章 企業内部の資源を使って成長する―内部成長戦略のまなび
1 戦略の策定
(1) 内部資源分析
(2) 外部環境分析
(3) ファイブフォース分析
2 ドトールコーヒーとスターバックスコーヒーの競争
(1) ドトールコーヒーの新業態の開発
(2) スターバックスコーヒーの新規性
3 内部成長戦略としての新製品開発
(1) 技術をもとにした新製品開発
(2) 外部とのオープンイノベーション
4 内部成長戦略としての社内ベンチャー
(1) 実験的ビジネスとしての社内ベンチャー
(2) 異業種を巻き込むWiLLプロジェクト
(3) ゼミにおける同好会
第6章 企業外部の資源を使って成長する―外部成長戦略のまなび
1 外部成長戦略とは
(1) M&A(合併・買収)
(2) アライアンス(戦略的提携)
(3) 合弁
2 外部成長戦略としてのM&A
(1) M&Aによる成長戦略
(2) 技術力を強化するためのM&A―技術獲得型M&A
(3) 顧客を増やすためのM&A―市場拡大型M&A
3 M&Aの契約後に行う組織統合
(1) どのような部分を統合するのか
(2) PMIにおける組織的問題とは
第7章 人を惹きつける企業には何が必要か―経験価値マネジメントのまなび
1 経験価値とは
(1) T型フォードの事例
(2) 経験価値の重要性
2 経験価値の構成要素
3 経験価値の分類
(1) 「SENSE」感覚的経験価値
(2) 「FEEL」情緒的経験価値
(3) 「THINK」創造的経験価値
(4) 「ACT」行動的経験価値
(5) 「RELATE」関係的経験価値
4 トリドールHDの「感動体験」の創造
(1) 食の感動体験とは
(2) 感動体験を生み出すための仕組み
(3) 感動体験を生み出すための戦略
(4) 5つの経験価値から分析する
第8章 企業間の競争で勝つためには―競争の戦略のまなび
1 企業の競争とは
(1) 競争の目的と効果
(2) 競争を制限する方法
(3) 競争戦略の重要性が高まった背景
2 競争戦略の分類
(1) ポーターの3つの基本戦略
(2) コトラーの競争地位別戦略
3 イノベーションのための戦略
(1) 新市場を創造するブルーオーシャン戦略
(2) イノベーションのジレンマ
(3) 探索と深化による両利きの経営
第9章 競争に勝っている状態を続けるには―組織能力と仕組みのまなび
1 組織能力とは何か
(1) 企業の組織能力
(2) 中核能力としてのコア・コンピタンス
(3) 環境変化に対するダイナミック・ケイパビリティ
(4) 外部成長のためのM&Aコンピタンス
2 企業の外部にある経営資源
(1) 企業の個性としてのコーポレート・ブランド
(2) 外部からの評判としてのレピュテーション
3 事業の仕組み
(1) 事業の仕組みとしてのビジネスモデル
(2) 出会いの場を作るプラットフォーム・ビジネス
第10章 他の企業と手を組んで競争する―グループマネジメントのまなび
1 グループマネジメントとは
(1) 部分最適と全体最適の考え方
(2) グループマネジメントの歴史的展開
2 戦略的グループマネジメントとは
(1) グループシナジーの創発
(2) マネジメント形態の分類
3 グループマネジメントの活発化のために
(1) グループ競争力の強化―新選組の事例から考える
(2) グループの新陳代謝
4 グローバル戦略とグループマネジメント
(1) マルチナショナル企業モデル
(2) グローバル企業モデル
(3) インターナショナル企業モデル
(4) トランスナショナル企業モデル
第11章 社会との関係を考える―ステークホルダー・マネジメントのまなび
1 企業の社会的活動
(1) 社会的活動とは
(2) ステークホルダーとは何か
2 危機とステークホルダー対策の重要性
(1) 危機(リスク)とは
(2) 危機時の対応策
3 ケーススタディ―郊外の食品スーパー閉店に伴うトラブル
(1) ストーリー
(2) ステークホルダー分析
(3) シナリオ分析
(4) 新しい戦略の策定へ
第12章 地域で協力して成長する―集積と地域企業のまなび
1 産業集積とは
(1) 地域振興と産業集積
(2) 産業集積と立地による競争優位
(3) 産業集積の特徴
(4) 商業集積のダイナミズム
2 商業集積としての秋葉原電気街
(1) 秋葉原の歴史
(2) 秋葉原の特徴
(3) 実験の場としての秋葉原
(4) 商業集積としてのメカニズム
3 商業集積の衰退と課題
(1) 衰退の原因
(2) 対策と再活性化
(3) 組織間調整の難しさ
第13章 経営戦略から学ぶこと
1 専門知識のまなびをどう考えるのか
2 完璧な仕事を目指した方がよいのか
(1) 仕事の完成度とスピード
(2) 「8割」の意味
3 仕事の完成度を高める準備の大切さ
4 ライバルの存在と勝つための視点
(1) ライバルの存在意義
(2) 自分の強みを考える
5 異質なものをどう考えるのか―組織間関係の視点
(1) 組織間関係の重要性
(2) 異質なものとの関係
6 おわりに―恩師の存在について