- 本の紹介
- 令和8年10月施行の改正法に対応。カスタマーハラスメント対策を心理、現場、組織、法律の4つの側面から立体的・複合的に捉えた決定版。企業本社、現場の対応がわかる。
目次
第1章 なぜカスハラは起きるのか
─社会心理学からみた発生メカニズム
Ⅰ 総論
Ⅱ カスハラとは何か
1 カスハラの定義と位置づけ
2 制度上の定義と判断の枠組み
Ⅲ カスハラが社会問題化した背景
Ⅳ カスハラ発生の心理的・社会的メカニズム
1 クレームの出発点
2 カスハラを生み出す負のスパイラル
Ⅴ クレームからカスハラに至る心理的プロセス
1 不満の発生と一次感情
2 「二次感情」としての怒りへの転化と攻撃性の形成
3 コミュニケーション過程とカスハラへの発展
Ⅵ 苦情コミュニケーションの基本モデルとコミュニケーション・ギャップ
1 苦情コミュニケーションの基本モデル
2 コミュニケーション・ギャップを生じる諸要因と留意点
Ⅶ クレームを訴えやすい人の特性と近年のカスハラ行為者の特徴
1 クレームを訴えやすい人の特性
2 カスハラ行為者の類型と典型的な言動および対応の方向性
3 近年の傾向と留意点
Ⅷ クレーム対応における感情労働と被害者の反応類型
1 「感情労働」としてのクレーム対応
2 カスハラ被害を受けやすい従業員の特性
3 結び
第2章 カスハラ対策と法令
Ⅰ 総論
Ⅱ カスハラ対策法
1 カスハラをめぐる世の中の動き
2 カスハラ対策法の意義と全体像
3 カスハラの定義とその意味
Ⅲ カスハラ指針に基づき求められる対応
1 カスハラ指針の全体像
2 事業主の方針等の明確化およびその周知・啓発
3 相談・苦情に応じ,適切に対応するために必要な体制の整備
4 事後の迅速かつ適切な対応
5 カスハラ対応の実効性を確保するために必要な抑止のための措置
6 あわせて講ずべき措置
Ⅳ BtoB取引とカスハラ
1 法令上の位置づけと実例に見るリスク
2 BtoB取引におけるカスハラの構造的な問題
Ⅴ カスハラ対策を怠った場合のリスク
1 事実上のリスク
2 法律上のリスク
第3章 本社における平時の準備
Ⅰ 総論
1 本章以降の位置づけと用語の確認
2 読み進めるうえでの留意点
3 法令を踏まえた本章の意義と構成
Ⅱ 準備の重要性と4つの領域
1 カスハラ対策における準備の重要性
2 4つの領域における準備事項
Ⅲ ポリシー:理念に基づくカスハラ基本方針
1 ゼロトレランス(不寛容)
2 カスハラ基本方針に盛り込む要素
3 周知・啓発による方針の実効化
4 カスハラ基本方針を具現化する三位一体
Ⅳ システム:カスハラ対策の仕組み化
1 カスハラ規程の整備
2 カスハラマニュアルの策定
3 初動手順の確立
4 組織内エスカレーションフローの確立
5 よくある質問集(FAQ)の整備
6 書式集の整備
7 外部専門家との連携
8 モニタリングと監査の実施
9 契約書や利用規約の整備
Ⅴ ソフト:カスハラ研修と被害従業員ケア
1 従業員に対する研修
2 被害従業員の相談とケアの体制
Ⅵ ハード:カスハラ対策のツールと設備
1 実店舗その他施設内
2 訪問業務
3 コールセンターその他バックオフィス
4 オンライン環境(SNS・メール)
5 乗り物の中
6 ハード運用における継続的責務
第4章 現場における平時の準備と有事の対応
Ⅰ 総論
Ⅱ 未然防止策の考え方
1 顧客に対する要請や働きかけの限界
2 現場がとり得るアプローチ
Ⅲ 未然防止策の実践
1 カスハラに至る心理的プロセスを踏まえた対応
2 カスハラを発生しやすくする条件の排除
Ⅳ 初動
1 初動の位置づけ
2 初動の重要性
3 初動1:顧客の申出内容を整理する
4 初動2:記録(顧客対応メモ)を作成する
5 初動3:現場内で情報を共有し,必要に応じて上席者に交代する
Ⅴ カスハラ対応
1 カスハラ該当性の検討と対応方針の検討
2 カスハラ該当性の判断とカスハラ対応への切替え
3 暴力行為を伴わないカスハラへの対応
Ⅵ カスハラ対応のゴール
第5章 本社における有事の対応
Ⅰ 総論
Ⅱ 本社の介入ととるべきアクション
1 本社介入の意義と効果
2 介入後に実行する本社の4アクション
Ⅲ 調査の重要性と具体的手順
1 調査の目的
2 調査以降のプロセスとその妥当性
3 客観資料の先行確認
4 被害従業員ヒアリング
Ⅳ 事実認定と評価および判断
1 何が起きたかの事実認定
2 カスハラ該当性の評価と判断
3 判断結果の文書化
Ⅴ 是正措置までの適切なステップ
1 是正措置の目的
2 是正措置の段階モデル
Ⅵ 外部専門家(警察や弁護士)の戦略的活用
1 警察相談の準備と価値
2 弁護士関与による組織対応への切替えと現場の負担軽減
Ⅶ 被害従業員の保護とケア
1 相談窓口の有事における役割
2 3層構造による万全のケア
3 物理的安全確保の即時実施(第1層)
4 心理的・精神的ケア(第2層)
5 セカンドハラスメントの徹底防止(第3層)
Ⅷ 再発防止と平時への還流
1 事後レビューの実施
2 全社でのケーススタディ共有
Ⅸ 確認用チェックリスト
第6章 行為者のタイプや事例を踏まえた対応方法
Ⅰ 総論
Ⅱ カスハラ行為者やその予備軍のタイプ
1 タイプ別分類
2 純粋型
3 理屈型1:理論型
4 理屈型2:世直し型
5 理屈型3:権力型
6 感情型1:シアター型
7 感情型2:自己都合型
8 感情型3:激情型
9 感情型4:不安定型
Ⅲ カスハラ該当性の検討未了段階における典型事例への対処
1 典型事例を習得して対処することの合理性
2 「誠意を見せろ」「謝罪で済むと思っているのか」「責任を取れ」と言われた
3 「SNSで拡散してやる」「口コミで低評価をつけてやる」「出るところに出る」と言われた
4 勝手に写真や動画を撮られて,SNSに投稿された
5 「前はやってくれたのに,なぜ今回はだめなのか」「他の店ならやってくれる」と言われた
6 「〇〇を出せ」と言われた
7 「言った・言わない問題」が起きた
8 自宅などを訪問して謝罪をするよう求められた
9 顧客本人以外の人物が顧客の「代理人」として接触してきた





