株式市場の流動性と投資家行動―マーケット・マイクロストラクチャー理論と実証

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早稲田大学大学院ファイナンス研究科
太田 亘
宇野 淳
竹原 均

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2011/03/28
A5判 / 288頁
ISBN:978-4-502-68430-2

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本の紹介
マーケット・マイクロストラクチャー理論に焦点をあて、まず用語や取引ルールなどの基本知識を提供し、ついで現実に直面する課題に答える理論や分析方法を理解させる専門テキスト。

目次


株式市場の流動性と投資家行動
■マーケット・マイクロストラクチャー理論と実証
目次

第1章 流動性
 1 価格の情報効率性
  1.1 本源的価値
  1.2 情報効率性
 2 流動性の定義
  2.1 流動性の供給
  2.2 取引費用
  2.3 即時性・タイトネス・デプス ……ほか
 3 流動性供給におけるリスク
 4 流動性の影響
  4.1 要求収益率
  4.2 企業価値
  4.3 ボラティリティ
 5 おわりに

第2章 取引動機
 1 流動性投資家
  1.1 資金の異時点間配分
  1.2 ヘッジング
  1.3 その他の流動性動機
 2 投機家
  2.1 ニュース投資家
  2.2 バリュー投資家
  2.3 アービトラージャー ……ほか
 3 ディーラー
  3.1 分散化可能リスク
  3.2 逆選択リスク
  3.3 ビッド・アスク・スプレッド ……ほか
 4 おわりに

第3章 取引所
 1 執行システムの分類
  1.1 指値注文市場
  1.2 ディーラー市場
  1.3 ブローカー市場 ……ほか
 2 指値注文市場における基本ルール
  2.1 注文形式
  2.2 取引時間
  2.3 注文優先ルール ……ほか
 3 その他のルール
  3.1 注文形式
  3.2 取引時間
  3.3 注文優先ルール ……ほか
 4 おわりに

第4章 情報の非対称性下の価格形成
 1 正規分布
  1.1 2次元正規分布
  1.2 p次元正規分布
  1.3 カイ2乗分布 ……ほか
 2 CARA 型期待効用関数
  2.1 確実性等価額
  2.2 資産選択
 3 情報の非対称性がない場合の競争均衡
 4 情報の非対称性がある場合の合理的期待均衡
  4.1 価格関数
  4.2 情報投資家の需要関数
  4.3 非情報投資家の需要関数 ……ほか
 5 情報リスク
  5.1 公表情報と私的情報
  5.2 本源的価値の推測
  5.3 均衡リスクプレミアム
 6 おわりに

第5章 ディーラー市場
 1 即時性の供給
  1.1 完備市場
  1.2 不完備市場
  1.3 不完備市場におけるディーラーの参入 ……ほか
 2 逐次取引モデル
  2.1 モデル
  2.2 取引価格のマルチンゲール性
  2.3 気配の長期的変化 ……ほか
 3 戦略的投資家モデル
  3.1 独占的情報投資家
  3.2 流動性投資家のヘッジ需要
  3.3 流動性投資家の私的価値 ……ほか
 4 おわりに

第6章 指値注文市場
 1 ビッド・アスク・スプレッド
  1.1 基本モデル
  1.2 マルコフ完全均衡
  1.3 引力効果 ……ほか
 2 デプス
  2.1 モデル
  2.2 指値注文の執行確率
  2.3 クラウディング・アウト効果 ……ほか
 3 情報の非対称性
 4 おわりに

第7章 ティックデータによる流動性指標の計測
 1 流動性指標
 2 ティックデータ
  2.1 期間
  2.2 データ収録項目
  2.3 約定イベント ……ほか
 3 ティックデータを使った流動性指標
  3.1 ビッド・アスク・スプレッド(気配スプレッド)
  3.2 実効スプレッド
  3.3 実現スプレッド ……ほか
 4 日次データを用いた流動性指標
  4.1 銘柄別Illiquidity 指標
  4.2 市場ILLIQ 指標と相対ILLIQ 指標
  4.3 売買回転率(出来高)指標
 5 取引が不活発な証券の流動性指標
  5.1 無取引日数比率
  5.2 ゼロリターン日数
 6 日次指標間の相関関係

第8章 流動性と株式リターン
 1 日次データから推定される流動性指標
  1.1 Amihud(2002)
  1.2 Pastor and Stambaugh(2003)
  1.3 Liu(2006) ……ほか
 2 流動性と実現株式リターン
  2.1 データ,および流動性指標の計算方法
  2.2 データ,流動性指標間の相関係数と時系列推移
  2.3 流動性と株式リターン
 3 情報の非対称性と流動性
  3.1 買い約定件数・売り約定件数
  3.2 Easley, Hvidkjaer and O’Hara(2002)
  3.3 Duarte and Young(2009) ……ほか
 4 情報の非対称性と株式リターン
  4.1 PIN, Adjusted PIN, PSOS と流動性指標間の相関関係,時系列推移
  4.2 ポートフォリオ・フォーメーション法による分析結果
  4.3 Fama-MacBeth 回帰分析の結果
 5 流動性,情報の非対称性と株式リターン:未解決の問題

第9章 日本株レンディング市場の実証分析
     -株券貸借モデルによる空売り規制効果の測定-

 1 はじめに
 2 レンディングとデータソース
  2.1 レンディング市場の仕組み
  2.2 データソースについて
 3 レンディング市場の実証分析
  3.1 対象期間
  3.2 レンディング市場の株券貸借モデル
  3.3 貸株在庫残高および貸株フィーのモデル推計
 4 レンディング市場と株式売買市場の流動性に関する連動性
  4.1 市場流動性指標の推移
  4.2 流動性の連動性
  4.3 流動性の連動性に関する推計結果
 5 おわりに


著者プロフィール <編者紹介>
早稲田大学大学院ファイナンス研究科

<著者紹介>
太田亘

宇野淳

竹原均






















著者紹介

早稲田大学大学院ファイナンス研究科(わせだだいがくだいがくいんふぁいなんすけんきゅうか)

太田 亘(おおた わたる)

宇野 淳(うの じゅん)

竹原 均(たけはら ひとし)