- 本の紹介
- 働くことをテーマに学習・研究したい読者のために、インタビュー、ライフヒストリー、アクションリサーチ、心理統計、パネル調査など質的・量的両方の多様な手法を紹介。
目次
労働・職場調査ガイドブック
多様な手法で探索する働く人たちの世界
目次
序章 労働・職場調査のすすめ
1 労働・職場調査の準備
2 調査方法を選ぶ
3 調査後にするべきこと
4 求む,未来の労働調査者!
第1 部 質的情報を使いこなす
第1章 企業の競争力や生産性を解明する:聞き取り調査(職場)
1 ねらい
2 調査研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:スウェーデンにおける賃上げメカニズム
5 今後の展望
第2章 制度の成り立ちを把握する:聞き取り調査(制度)
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:鉄鋼企業・電機企業の賃金制度の変遷
5 今後の展望
第3章 職業を通じた「コミュニティ」を捉える:インタビューに基づ
事例研究
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:事業再生企業における人事管理・労使関係
5 今後の展望
第4章 職場の内側から調査する:エスノグラフィー・参与観察
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:アニメスタジオのエスノグラフィー
5 今後の展望
第5章 仕事の実践を記述する:エスノメソドロジー
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:「メンバーになる」ことによる
5 今後の展望
第6章 仕事人生に耳を傾ける:ライフヒストリー
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:炭鉱労働者のライフヒストリー
5 今後の展望
第7章 労働の歴史を掘り起こす:オーラルヒストリー
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:ゼンセン同盟二宮誠氏のオーラルヒストリー
5 今後の展望
第8章 資料の中に人々の思いを探る:テキスト分析
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:会社と個人の関係をめぐる新聞記事のデータ分析
5 今後の展望
第9章 一緒に課題に取り組む:アクションリサーチ
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:大学のリーダーシップ教育の実践と評価
5 今後の展望
第10章 働く人の学びを捉える:質的データからのカテゴリー析出
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:インフォーマルな学習についてのインタビュー調査に
おけるカテゴリー析出
5 今後の展望
第2 部 数量的に把握する
第11章 制度の仕組みと機能を明らかにする:企業・従業員調査
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:正規・非正規間の待遇の均等度と人事管理方針の
多様性の分析
5 今後の展望
第12章 働く人々の価値観を捉える:社会意識調査
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:介護休業のニーズについての質問紙調査
5 今後の展望
第13章 働く人々の心理を捉える:心理統計・OB
(Organizational Behavior)
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:異動経験と帰属意識の関係についてのデータ分析
5 今後の展望
第14章 職業人生を描く:経歴・パネル調査
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:女性の就業促進についてのパネルデータ分析
5 今後の展望
第15章 働く人々の空間移動:人文地理学
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:製造業研究開発技術者と情報技術者の空間的軌跡の
分析
5 今後の展望
第16章 労働市場の姿を描く:マクロ労働統計の使い方
1 ねらい
2 調査・研究の考え方
3 主な研究事例
4 私の経験:日本の賃金格差の背景要因のデータ分析
5 今後の展望
第3 部 調査の道具を身につける
1 文献の調べ方
2 歴史資料
3 調査倫理
4 職場見学(工場見学)
5 文化的コンテンツの利用法
6 白書・業界誌などの活用
7 海外調査
8 レポート・論文・報告書の作成
9 産学連携プロジェクトの運営
10 研究会を組織する
11 データ・アーカイブの活用法
著者プロフィール
梅崎 修
池田 心豪
藤本 真