労働・職場調査ガイドブック―多様な手法で探索する働く人たちの世界

梅崎 修 編著
池田 心豪 編著
藤本 真 編著

定価(紙 版):2,970円(税込)

発行日:2019/12/19
A5判 / 260頁
ISBN:978-4-502-32191-7

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本の紹介
働くことをテーマに学習・研究したい読者のために、インタビュー、ライフヒストリー、アクションリサーチ、心理統計、パネル調査など質的・量的両方の多様な手法を紹介。

目次



労働・職場調査ガイドブック
多様な手法で探索する働く人たちの世界

目次

序章 労働・職場調査のすすめ
 1  労働・職場調査の準備
 2  調査方法を選ぶ
 3  調査後にするべきこと
 4  求む,未来の労働調査者!

第1 部 質的情報を使いこなす
第1章 企業の競争力や生産性を解明する:聞き取り調査(職場

 1  ねらい
 2  調査研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:スウェーデンにおける賃上げメカニズム
 5  今後の展望
第2章 制度の成り立ちを把握する:聞き取り調査(制度)
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:鉄鋼企業・電機企業の賃金制度の変遷
 5  今後の展望
第3章 職業を通じた「コミュニティ」を捉える:インタビューに基づ
    事例研究

 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:事業再生企業における人事管理・労使関係
 5  今後の展望
第4章 職場の内側から調査する:エスノグラフィー・参与観察
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:アニメスタジオのエスノグラフィー
 5  今後の展望
第5章 仕事の実践を記述する:エスノメソドロジー
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:「メンバーになる」ことによる
 5  今後の展望
第6章 仕事人生に耳を傾ける:ライフヒストリー
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:炭鉱労働者のライフヒストリー
 5  今後の展望
第7章 労働の歴史を掘り起こす:オーラルヒストリー
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:ゼンセン同盟二宮誠氏のオーラルヒストリー
 5  今後の展望
第8章 資料の中に人々の思いを探る:テキスト分析
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:会社と個人の関係をめぐる新聞記事のデータ分析
 5  今後の展望
第9章 一緒に課題に取り組む:アクションリサーチ
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:大学のリーダーシップ教育の実践と評価
 5  今後の展望
第10章 働く人の学びを捉える:質的データからのカテゴリー析出
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:インフォーマルな学習についてのインタビュー調査に
   おけるカテゴリー析出
 5  今後の展望

第2 部 数量的に把握する
第11章 制度の仕組みと機能を明らかにする:企業・従業員調査

 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:正規・非正規間の待遇の均等度と人事管理方針の
   多様性の分析
 5  今後の展望
第12章 働く人々の価値観を捉える:社会意識調査
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:介護休業のニーズについての質問紙調査
 5  今後の展望
第13章 働く人々の心理を捉える:心理統計・OB
      (Organizational Behavior)

 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4   私の経験:異動経験と帰属意識の関係についてのデータ分析
 5  今後の展望
第14章 職業人生を描く:経歴・パネル調査
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:女性の就業促進についてのパネルデータ分析
 5  今後の展望
第15章 働く人々の空間移動:人文地理学
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:製造業研究開発技術者と情報技術者の空間的軌跡の
   分析
 5  今後の展望
第16章 労働市場の姿を描く:マクロ労働統計の使い方
 1  ねらい
 2  調査・研究の考え方
 3  主な研究事例
 4  私の経験:日本の賃金格差の背景要因のデータ分析
 5  今後の展望

第3 部 調査の道具を身につける
 1  文献の調べ方 
 2  歴史資料 
 3  調査倫理 
 4  職場見学(工場見学) 
 5  文化的コンテンツの利用法 
 6  白書・業界誌などの活用 
 7  海外調査 
 8  レポート・論文・報告書の作成 
 9  産学連携プロジェクトの運営 
 10 研究会を組織する 
 11 データ・アーカイブの活用法 



著者プロフィール
梅崎 修
池田 心豪
藤本 真


著者紹介

梅崎 修(うめざき おさむ)
[プロフィール]
法政大学キャリアデザイン学部教授,経済学博士(大阪大学)。
1970年生まれ。2000年,大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。専攻は,労働経済学,労働史,人的資源管理論。政策研究大学院大学C.O.E.オーラル・政策研究プロジェクト・研究員,法政大学キャリアデザイン学部講師,准教授を経て2015年より現職。

[主な著作]
『日本のキャリア形成と労使関係ー調査の労働経済学』(単著)慶應義塾大学出版会,2021年
『日本的雇用システムをつくる1945-1995ーオーラルヒストリーによる接近』(共著)東京大学出版会,2023年

池田 心豪(いけだ しんごう)

藤本 真(ふじもと まこと)