- 本の紹介
- 会計基準を支える概念の体系とその変革の要因を、具体的ルールに立ち入り検討。基準が市場に受容された経緯を解明。最近の動向をフォロー、講演「会計研究の再構築」を収録。
- 担当編集者コメント
- 2009年2月の初版以来、2010年4月に増補版、2013年7月に増補改訂版を刊行した書籍の新訂版です。
- 著者から
- 本書の関心は、会計基準のシステムのいわばインプットである企業の事象や取引と、アウトプットであるコード化された会計情報との関係を分析することを通じて、システムの内的なメカニズムとその通時的な変化とを解明しながら、社会規範としての基準のセットに理論的な説明を与えることにある。
分析対象の歴史的・地域的な特性によって得られる結果は必ずしも一様にはならないが、重要なのはそうした結果のいずれかに普遍性を求めることではなく、それぞれが特殊であることを理解したうえで背後の普遍性を洞察しながら、そこからの枝分かれとして個々の特殊性を解明する姿勢であると考える。