- 本の紹介
- 諸外国に比べて特殊といわれる日本の非営利法人課税制度について、理論・制度・実務の3つの観点から現状を総合的・体系的に分析して問題点を明らかにし、あるべき姿を提示。
目次
第1部 わが国の非営利法人の会計および課税制度の現状
第1章 非営利法人の制度
第2章 非営利法人の会計制度
第3章 非営利法人の開示・監査制度
第4章 非営利法人の課税制度
第2部 非営利法人制度の税務論点
第5章 非営利法人における非課税制度のゆらぎ
第6章 非営利法人税制の複雑化と一般社団法人等課税
第7章 みなし寄附金
第8章 非営利法人への寄附金
第9章 非営利法人における金融資産課税
第10章 非営利法人の利息および配当に関わる問題
第11章 宗教法人課税の問題
第12章 医療法人課税の問題
第13章 非営利法人における法人税以外の課税
第3部 諸外国における非営利法人の会計および課税制度
第14章 米国の非営利法人会計制度
第15章 米国の非営利法人課税制度
第16章 英国の非営利法人会計制度
第17章 英国の非営利法人課税制度
- 担当編集者コメント
- 理論・制度・実務の3つの観点から税制の現状を総合的・体系的に解明し、あるべき姿を提示
本書は、諸外国に比べて特殊な形態を有していると評される非営利法人に係る課税制度(非営利法人税制)について、理論面、制度面、実務面の3つの観点から、非営利法人税制の現状を総合的・体系的に分析し問題点を明らかにするとともに、非営利法人税制のあり得べき姿を提示しようとするものです。
第1部は、総論として非営利法人の課税制度を取り巻く制度について、法人制度、会計制度、開示・監査制度および課税制度の現状を概観し、課題となる問題点を明らかにしています。
第2部は、第1部を踏まえた上で、非営利法人制度の税務上の論点について議論を深め、わが国における非営利法人制度における「公平・中立・簡素」という課税原則に適う課税制度の有り様を検討しています。
第3部は、今後の日本の制度設計に資する英国・米国における非営利法人の会計および課税制度の現状を述べています。
非営利法人に関する研究者や立法・行政関係者だけでなく、非営利法人を顧問先にもつ税理士・公認会計士、さらに非営利法人の職員の方々に有益な研究書です。
ぜひご覧ください!