人事考課と多面評価の実務〈第2版〉
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- 人事考課の基本的な考え方とその設計・運用方法、多様な評価制度の理解と実務への応用を解説する決定版実務書。現下の厳しい経営環境に適した能力主義・成果主義のあり方を示す。
目次
人事考課と多面評価の実務<第2版>
目次
はじめに
第1章 360度評価と人事考課の位置づけ
―評価とは一体何か―
1 評価し評価される存在としての人間
2 組織論的観点から見た評価区分の分類
3 組織内評価のパターン分類
4 360度評価の概要
5 360度評価と多面評価
6 人事考課の位置づけ
7 事例研究:あなたならどう評価するモラール・ダウン症候群:
職場の「イワシの腐った眼」を「輝く眼」に変えるためには
第2章 いろいろな評価制度についての解説
1 人事評価にはどのような方法があるか
2 事実確認型の評価方式
3 要素別・分析評価方式
4 総合評定法
5 多項目総合評定法
6 調整式評価法
7 コンピテンシー評価
第3章 能力の捉え方と考課要素に対する理解
1 能力についての基本的な考え方
2 脳生理学からみた能力
3 脳の構造と能力とのつながり
4 能力をどう捉えるか~能力の構成と考課要素~
5 成績・情意と保有能力の違い
6 保有能力と発揮能力の違い~コンピテンシーの意義~
第4章 人事考課の設計の仕方
1 人事考課の目的
2 制度設計へのアプローチ
3 1次・2次・3次考課
4 要素別分析評価法による人事考課様式の作り方
5 人事考課の期間とタイミング
6 評価段階の決め方
第5章 考課基準の明確化
1 考課基準の重要性~相対評価と絶対評価の違い~
2 モノサシとしての職務基準と職能要件
3 職能マニュアルとは何か
第6章 人事考課の公正処遇への結びつけ方
1 公正処遇の前提条件
2 公正処遇の前提条件の整備
3 考課結果を計量化・総合化する手順
4 持ち点数を処遇にどう連結させるか
第7章 人事考課後の調整とフィードバック
1 調整にはどんな方式があるか
2 調整結果のフィードバックの仕方
第8章 人事考課の能力開発への活用
1 人事考課と能力開発とのつながり
2 人事考課とOJT
3 人事考課と自己啓発
4 考課結果のフィードバックとその成功の秘訣
5 自己防衛本能とその克服法
第9章 評価結果のフィードバックと育成面接の
効果的なすすめ方
1 上司評価と自己評価の食い違いの構造
2 評価の食い違いの原因はどこにあるか
3 評価の食い違いをなくす,または減らす方法
4 相互信頼を高める面接・対話の心得
~コミュニケーションの4つの過程~
5 フィードバック面接のやり方
6 ラポール状態の確立と維持~面接対話のキーポイント~
7 共感的理解の確立
第10章 考課者訓練のすすめ方
1 考課者訓練の各種パターンと実力が伴わない考課者訓練秀才
2 なぜ考課者訓練が必要なのか
3 考課者訓練の導入と運用の手順
4 考課者訓練のすすめ方
5 実際例に見る考課者訓練のケース・スタディ
エピローグ 人材育成の根源は自己啓発と自己評価
1 人材は育てるのではなく育つもの
2 人材育成における人事部や管理者の位置づけと本人の自己啓発
著者プロフィール
久保淳志(くぼ じゅんじ)
慶応義塾大学法学部(労働法専攻)卒。
賃金・人事考課・退職金制度及び組織改革など,40年以上にわたる実績をもつ経営コンサルタント。全国で講演するほか幅広く活躍。
NHKの国際局より,「日本の賃金管理」についての講演が24カ国語に翻訳されて世界に放送されるなど,具体的なノウハウに強く,企業の体質に合わせてきめこまかく指導することで定評がある。
『人事考課をベースとした育成面接の実際』
『目標評価と業績評価の実務』
『役割給と役割評価の実務』
『成果型職能資格制度の理論と実務』
『成果型年棒制の実務』
『退職金の実務』
『職能給の運用の仕方』
『能力をのばす人事考課のすすめ方』
『複線型人事・賃金管理のすすめ方』(以上,中央経済社刊)など著書も多い。
現在,㈱日本人事労務研究所所長。