ソフトウェアで学ぶ QCA〈質的比較分析〉入門

中西 善信

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2024/09/24
A5判 / 236頁
ISBN:978-4-502-51301-5

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本の紹介
経営学をはじめ社会科学において注目が高まる分析手法QCAをやさしく学び実践するための入門書。数学的理論の説明は最小限に止めソフトウェアを用いて基本事項を習得する。

目次

第1章 QCAとはどのような分析方法なのか?
1.1 QCAとは
1.2 QCAによる分析の流れ
1.3 従来型手法の前提と課題
1.4 QCAの特徴:従来型手法の課題に関連して
1.5 QCAに適した問いと分析対象
1.6 QCAと因果推論
1.7 QCAの種類

第2章 csQCAでYes/No型データを分析する
2.1 csQCAを用いた研究のフロー
2.2 「条件」と「結果」の選定
2.3 データ収集とキャリブレーション
2.4 分析準備
2.5 必要条件分析
2.6 十分条件分析
2.7 真理値表と分析結果の保存
2.8 結果の報告:QCA論文での結果の書き方・読み方

第3章 csQCAの考え方:分析指標と解の種類
3.1 必要条件に関する指標
3.2 十分条件に関する指標
3.3 十分条件の解の種類

第4章 fsQCAであいまいなデータを分析する
4.1 fsQCAを用いた研究のフロー
4.2 「 条件」・「結果」の選定,データ収集,キャリブレーション  
4.3 分析準備
4.4 必要条件分析
4.5 十分条件分析
4.6 XYプロットの描画
4.7 真理値表と分析結果の保存
4.8 結果の報告:結果の書き方・読み方

第5章 fsQCAの考え方:ファジィ集合と分析指標
5.1 ファジィ集合
5.2 属性値
5.3 準備:クリスプ集合の演算
5.4 ファジィ集合における演算
5.5 fsQCAの分析結果指標:整合度・被覆度・その他

第6章 実践のためのQ&A
6.1 研究計画段階
6.2 キャリブレーション
6.3 十分条件分析
6.4 必要条件分析
6.5 その他

著者紹介

中西 善信(なかにし よしのぶ)
[プロフィール]
東洋大学経営学部教授,修士(学術),博士(経営学)1969年生まれ。京都大学理学部卒業(主として数学を修める),放送大学大学院文化科学研究科修士課程修了,神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。全日本空輸株式会社,長崎大学経済学部准教授,東洋大学経営学部准教授等を経て,2024年より現職。

[主な著作]
『公共調達の組織論:正統性とアカウンタビリティの罠』(千倉書房,2022年,2022年度経営行動科学学会賞(JAASアワード)優秀研究賞(著書部門)受賞)
『知識移転のダイナミズム:実践コミュニティは国境を越えて』(白桃書房,2018年)
「経営行動科学への質的比較分析の適用:因果非対称性,条件交絡及び等結果性への着目」『経営行動科学』34⑶,pp. 57-73.

担当編集者コメント
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