人的資本経営ストーリーのつくりかた―経営戦略と人材のつながりを可視化する

一守 靖

定価(紙 版):2,530円(税込)

発行日:2024/08/23
A5判 / 200頁
ISBN:978-4-502-50901-8

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本の紹介
経営戦略と連動した人事戦略の立案、人事施策の導入、人的資本の指標の選択と目標に悩む企業のために、持続的成長につながる人的資本経営ストーリーの作成を事例豊富に解説。

目次

第1章 人的資本の開示はもっと進化できる
1 日本企業における人的資本開示の実態
2 欧米企業の人的資本開示はどのくらい進んでいるのか
3 人的資本の測定と開示の考え方
4 人的資本の開示を行う際の留意点
5 本書の構成

第2章 人的資本経営モデル
1 人的資本経営モデル
2 人的資本経営と企業の存在意義
3 人的資本経営と企業文化
4 個を強くする
5 個と個をつなぐ
6 すべてをつなげる

第3章 人的資本経営キャンバス
1 人的資本経営キャンバスとは
2 人的資本経営キャンバスの使い方
3 人的資本経営キャンバスの書き方
4 人的資本経営ストーリーの検証

第4章 人的資本経営キャンバスの作成事例
1 ANAホールディングス株式会社
2 SCSK株式会社
3 株式会社神戸製鋼所
4 サッポロホールディングス株式会社
5 BIPROGY株式会社
6 株式会社りそなホールディングス

第5章 事例から学ぶ人的資本経営を進めるためのポイント
1 人的資本経営の共通点
2 業界の特性が人的資本経営に与える影響
3 企業の存在意義や文化の違いが人的資本経営に与える影響
4 事例から学べる人的資本経営のポイント

第6章 人的資本の開示はこれからどうなるのか
1 第三者認証の動き
2 人的資本の開示にあたってのポイント

著者紹介

一守 靖(いちもり やすし)
[プロフィール]
事業創造大学院大学 事業創造研究科教授。
専門は人材・組織マネジメント。

アカデミックの領域では,青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師,富山大学大学院経済学研究科非常勤講師を歴任し,現在,法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師,慶應義塾大学産業研究所共同研究員を兼務。

ビジネスの領域では,国内上場企業のほか,日本ヒューレット・パッカード,シンジェンタジャパン、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン,日本NCR, bitFlyerにて人事・総務部門の責任者を歴任し,現在,企業の人事制度設計や人材育成を支援するピープルマネジメントコンサルティング代表。

慶應義塾大学博士(商学)。

[主な著作]
『ベンチャリングの組織論』(共著,PHP研究所,2002年)
『日本的雇用慣行は変化しているのか』(単著,慶應義塾大学出版会,2016年)
『人事部機能の集権化・分権化の方向性とその課題:日系企業と外資系企業の比較から』(単著.「日本労働研究雑誌」,2018)
『従業員は職場に戻るのかーベンチャー企業A社の事例を通した考察ー』(単著.『産業・組織心理学研究』.2021)
『人的資本経営のマネジメント:人と組織の見える化とその開示』(単著,中央経済社.2022年)