カゴメの人事改革―戦略人事とサステナブル人事による人的資本経営

有沢 正人
石山 恒貴

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2022/09/22
A5判 / 232頁
ISBN:978-4-502-43351-1

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本の紹介
注目されるカゴメの人事改革=生き方改革がわかる待望の書!各施策の背景、ねらい、要点、改革のプロセス、CHROに求められる経験や能力、役割をわかりやすく解説。

目次

はじめに

第1章 戦略人事とサステナブル人事
1 選択肢の重視へ2、創造性、自律性、効率性と管理の重視から
2 人的資本経営が求められる背景
3 戦略人事はなぜうまくいかないのか
4 サステナブル人事の登場
5 サステナブル人事と日本企業
6 安易な両立と高度な両立
7 カゴメで成立した高度な両立

第2章 有沢哲学が生まれるまで
1 銀行でキャリアの礎を築く
2 プロフェッショナルとしての人事職のはじまり
3 人事改革への取り組み
4 HOYA株式会社の人事改革
5 AIU保険会社の人事改革

第3章 カゴメの人事改革の背景
1 カゴメでの新たな挑戦
2 世界の現場でファクトを把握する
3 経営陣からまず変わる

第4章 カゴメの戦略人事改革
1 戦略人事の基本方針
2 役員人事制度の構築
3 海外から始める
4 グローバル人事制度の構築
5 日本でグローバル職務等級の実効性を高める
6 戦略人事の要点

第5章 カゴメの生き方改
1 生き方改革の目的
2 カゴメのダイバーシティ推進
3 生き方改革の諸施策
4 生き方改革の先に

第6章 コーポレートガバナンス
1 コードと人事改革
2 サクセッションプラン
3 役員トレーニング
4 HRビジネスパートナー
5 KPI評価シート

第7章 CHROに求められる経験
1 能力・CHROに求められる経験
2 CHROに求められる経験
3 CHROに求められる能力
4 人事コンピテンシーとCHROに求められる能力の関係
5 能力を高めるには

第8章 人事改革の原則
1 人事改革のプロセス
2 人事改革における要素のつながり
3 人的資本経営につながる人事改革の原則とCHROの役割

おわりに

著者紹介

有沢 正人(ありさわ まさと)
[プロフィール]
カゴメ株式会社 常務執行役員(元CHO(最高人事責任者))。
カゴメアクシス株式会社 代表取締役社長。
慶應義塾大学商学部卒業後,1984年に協和銀行(現りそな銀行)に入行。銀行派遣にて米国でMBAを取得後,主に人事,経営企画に携わる。
2004年に日系精密機器メーカーであるHOYA株式会社に入社。人事担当デイレクターとして全世界のグループ人事を統括,全世界共通の職務等級制度や評価制度の導入を行う。2008年に外資系保険会社であるAIU保険会社に人事担当執行役員として入社。ニューヨーク本社とともに,日本独自のジョプグレーディング制度や評価制度を構築する。
2012年1月,カゴメ株式会社に特別顧問として入社。カゴメの人事面におけるグローバル化の統括責任者となり,全世界共通の人事制度の構築を行っている。2012年10月執行役員人事部長,2017年10月執行役員CHO就任。2018年4月,常務執行役員CHO(最高人事責任者)に就任。2023年10月より現職。

趣味:音楽鑑賞(特にプログレッシプ・ロック),ドラマ・アニメ鑑賞,
熱烈な阪神ファン(ドラマは深夜を含めて全部,アニメも深夜も含めてほぼ全部見ています)

石山 恒貴(いしやま のぶたか)
[プロフィール]
法政大学大学院政策創造研究科教授。
一橋大学社会学部卒業。産業能率大学大学院経営情報学研究科修士課程修了,法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了。博士(政策学)。NEC,GE,米系ライフサイエンス会社を経て,現職。主な受賞として,経営行動科学学会優秀研究賞(JAASアワード),人材育成学会論文賞,HRアワード(書籍部門)入賞など。

趣味•特技:飲み会の幹事をすること,アニメと聖地巡礼,テニス。

[主な著作]
『日本企業のタレントマネジメント』(中央経済社)
『時間と場所を選ばないパラレルキャリアを始めよう!』(ダイヤモンド社)
『越境学習入門』(共著,日本能率協会マネジメントセンター)

担当編集者コメント
日本の人事部 HRアワード
2023年度 書籍部門 最優秀賞受賞!


カゴメの“生き方改革”の真髄がわかる決定版解説書がついに出版!

◆本書は単なるカゴメの成功ストーリーではありません。施策の背景、意図、つながりを深掘りした本書を読めば、改革の本質が理解でき、他の組織でも十分応用可能となります。

◆戦略人事とサステナブル人事の高度な両立とCHROのあり方を具体的に解説。

◆「グローバル職務等級制度」「地域カード」「副業の推進」など注目の施策についての解説ももちろん充実。

◆人的資本への投資等人材への注目が高まるいま、多くの組織が直面する課題に応える一冊です。

◆図表や多様なテーマの対談を豊富に収録し読みやすい構成。