- 本の紹介
- 持続可能な発展のためには企業の大小や所在地の国内外を問わず環境経営への取組みが必要だが、本書は中四国地方の中核企業の事例で成立・移転・普及のメカニズムを考察した。
目次
地域中核企業の環境経営
移転・普及のメカニズム
目次
はしがき
第1章 持続可能な発展と企業の社会的責任
1 はじめに
2 持続可能な発展
3 企業の社会的責任論
4 持続可能な発展と企業の社会的責任論
5 結びにかえて
第2章 環境経営メカニズムの比較分析
1 はじめに
2 環境経営の基盤としての企業統治
3 環境行動の比較
4 日米企業における環境経営メカニズム
5 ディスカッション
6 結 び
第3章 環境経営の移転・普及プロセスに関する考察
1 はじめに
2 環境経営の発展
3 先行研究
4 移転プロセスと移転内容
5 環境経営移転の規定要因
6 結 び
第4章 環境イノベーションの歴史的展開
1 分析目的
2 日米欧の環境政策の特徴
3 環境政策と環境イノベーション
4 特許データに基づくわが国の環境イノベーションの分析
5 政策的意義
第5章 環境政策と企業の環境行動
1 はじめに
2 環境政策の目標と手段
3 環境政策が企業の環境行動に及ぼす影響
4 ケーススタディ─地球温暖化対策税
5 まとめ
第6章 環境会計の現状と展望
1 はじめに
2 環境会計の体系
3 外部環境会計(制度会計)
4 外部環境会計(非制度会計)
5 環境管理会計
6 おわりに
第7章 自動車部品サプライヤーによる環境経営の取り組み
─西川ゴムの事例─
1 はじめに
2 西川ゴムの概要
3 自動車部品サプライヤーを取り巻く事業環境
4 西川ゴムの環境への取り組み
5 結 び
第8章 一次サプライヤーにおける環境経営とその海外移転
─ヤマウチ・マレーシアの事例─
1 はじめに
2 会社概要
3 ヤマウチの海外事業展開
4 親会社ヤマウチの環境経営
5 ヤマウチ・マレーシアにおける環境経営
6 結 び
第9章 エフピコ 循環型ビジネスへの挑戦
1 分析目的
2 エフピコ事業の特質
3 環境経営の取り組み
4 リサイクルのプロセス
5 環境経営の経済パフォーマンスと環境パフォーマンス
6 意義と課題
索 引
著者プロフィール
金原 達夫(きんばら たつお)
1975年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了,広島大学経済学部教授,広島大学国際協力研究科教授,マレーシア国立マラヤ大学客員教授,タイ・カセサート大学客員教授を経て,現在,広島修道大学教授。博士(経営学)。
『成長企業の技術開発分析』(文眞堂,1996年),
『ベンチャーイノベーション』(実業之日本社,1997年),
『環境経営の分析』(共著,白桃書房,2005年)
『環境経営の日米比較』( 共著, 中央経済社,2011年),
“Localization and Performance of Japanese Operations in Malaysia and Singapore”,S.Yamashita
ed., Transfer of Japanese Technology and Management to the ASEAN Countries,
University of Tokyo Press, 1991他。
羅 星仁(な そんいん)
1994年慶熙大学経済学部卒業(韓国),
2001年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。
広島修道大学商学部講師,ウィスコンシン大学客員教授等を経て,現在,広島修道大学人間環境学部および広島修道大学大学院経済科学研究科教授。経済学博士。
『地球温暖化防止と国際協調:効率性,衡平性,持続可能性』(有斐閣,2006年),
「クリーン開発メカニズムと持続可能な発展:中国とインドを中心に」『人間環境学研究』第10巻,“E-waste Recycling Systems
and Sound Circulative Economies in East Asia: A Comparative Analysis of
Systems in Japan, South Korea, China and Taiwan” Sustainability Vol.₂,(Soo-cheol
Lee and Sung-in Na)他。
政岡 孝宏(まさおか たかひろ)
2000年同志社大学経済学部卒業,
2008年同志社大学大学院商学部博士後期課程単位取得退学。
日本銀行金融研究所客員研究生,同志社大学ワールドワイドビジネス研究センターリサーチアシスタント,広島修道大学商学部助教を経て,現在,広島修道大学准教授。
「資産除去債務の会計にみられる取得原価概念の変容」『企業会計』第60巻第1号,
「広島企業における環境会計への取り組み状況の分析」『修道商学』第52巻第1号他。